【 2001年5月26日号 】

紫色のマザーボード「サムライの野望」が登場、DIMMスロットは青

サムライの野望サムライの野望
サムライの野望サムライの野望
サムライの野望サムライの野望

 また基板の色で勝負するユニークなマザーボードが登場した。これまでの黒やピンクや赤などとは違い、今度は全面紫色になっている。製品はEliteのApollo KT266チップセット搭載Socket Aマザーボード「K7VTA3」で、なんの関連があるのか“サムライの野望”という奇妙なニックネームまで用意されている。

 機能的にはいたって普通のDDR SDRAM対応Socket Aマザーボードで、これといって特別な機能などは持たないものの、とにかく見た目のインパクトは強い。Elite日本法人である日本エリートグループは、このところ自社製品に独自にサムライの名を使ったニックネームを付けるなど奇抜な製品アピールを展開中だが、今度はさらに色まで独自なものに変更を加えてきた。

 似たような色の製品としては、2000年12月に発売された全面ピンク色のAOpen製i815Eチップセット搭載Socket 370マザーボード「AX3S Pro(Sweet Kiss)」が思い出されるが、両者の色は近いとはいえ一見して違いがわかり、製品の区別はつきやすい。ただし、紫といっても表と裏とではやや印象が異なり、表側はもともと構造的に白(銀)色の要素をもつグランドや配線パターンが少ないため、下地になるプリント基板の緑色が大きく影響して暗い紫色に見え、裏側はその逆で明るい紫色に見える。ATXフォームファクタのマザーボードではパラレルポートのコネクタが紫色になっているが、まさにこの色をそのまま全面に採用したという印象だ。

 また、DIMMスロットも一般的な黒ではなく、珍しい青色のタイプを使用している。マザーボード上の青のコネクタはIDEコネクタという印象が一般的にはあるため、一見すると巨大なIDEコネクタのように見えなくもない。

 実はマザーボードやコネクタの色を独自色に変えるというのは、Eliteが486全盛時代の頃に「白いISAスロット」を採用したのが事実上の発端で、当時は“白いISA=Elite製マザーボード”という印象が定着していたほど。その意味では、色にこだわったマザーボードはEliteが元祖であり、お家芸とも言えなくもない。特に最近はマザーボードのスペック均一化が進み、数ある製品の中で多くは埋もれてしまうのが実状で、メーカーとしても見た目や名前のユニークさで製品を強く印象付けたいのかも知れない。

 人とは違ったマザーボードを使いたいのなら、世界レベルで極めて稀な紫色マザーボードはいかが?実売価格は14,980円~17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、6月中旬に発売されるi850チップセット搭載Pentium 4用マザーボード「P4ITA」も紫色のマザーボードになる予定とのこと。

□K7VTA3(日本エリートグループ/Elitegroup Computer Systems)
http://www.ecsjpn.co.jp/news/news115.htm
http://www.ecs.com.tw/products/k7vta3.htm
【2000/12/9】ピンク色のマザーボード「AX3S Pro(Sweet Kiss)」発売、次の色は…
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001209/sweetkiss.html

 (Elite K7VTA3)

[撮影協力:コムサテライト3号店TSUKUMO eX.CUSTOM]


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