【 2001年6月23日号 】

サブカードで機能追加が可能なUSB 2.0対応カードが発売

UCI2-P5COMBOUCI2-P5COMBO
UCI2-P5COMBOUCI2-P5COMBO
UCI2-P5COMBOUCI2-P5COMBO

 玄人志向がまたユニークなPCIカードを発売した。今度は“コンボカードもどき”という通称を持つUSB 2.0対応カード「UCI2-P5COMBO」で、これはサブカードで自由に機能拡張ができるのが特長という。

 基本的な構造は単純で、言わばフューチャーコネクタ付きUSB 2.0対応PCIカードというのが実態。つまり、フューチャーコネクタ経由で取り付けたサブカード自身が、実はUSB 2.0配下のデバイスとして動くというもので、なかなかのアイデア品といえる。これまでLAN+SCSIなどのコンボカードはPCIブリッジを利用するかたちで実現されていたが、こうした構造は高コストや不安定要素になりがちな欠点があった。それをいとも簡単に解決してしまうのが「UCI2-P5COMBO」の採用した方法だ。すでにUSB経由でLANやSCSI、サウンドなどのデバイスをつなぐ方法は確立しているのだから、機能をモジュール化し、カードでUSBコントローラーと直結してしまえばいいわけだ。

 サブカードを接続するフューチャーコネクタは3つあるものの、構造的に搭載可能なサブカードは1枚のみで、サブカードの大きさによって使うコネクタが変わってくるようだ。現在公式に発表されているサブカードはLANカードの「UCA-TX」のみで、これは短いカードのため、ブラケット部から一番近いフューチャーコネクタを使用する。ブラケット部にはUSBコネクタが2つあるほか、LANカード向けにRJ45コネクタ用の穴があり、またサウンド入出力用のコネクタも2つついている。まだ発表はないものの、これを見る限りサウンドカードのサブカードが出てくる可能性は大だ。

 USB 2.0は480Mbpsものデータ転送帯域をもつため、USB 2.0経由で周辺デバイスを複数接続しても十分足りるはずで、こういう構造を採用することでPCIスロットの物理的な節約にもなり、小型PCの多機能化にも十分有効性がありそうだ。もちろん、現時点でUSB 2.0対応のデバイスドライバが入手できないため、当面は12MbpsのUSB 1.1経由での接続にはなるが、将来性という意味では十分“買い”だろう。また、とりあえずUSB 2.0対応カードを手に入れる予定のある人も、おまけで機能拡張の楽しみがあると考えて購入候補にするのもいいかも知れない。

 実売価格は7,790円~8,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□UCI2-P5COMBO(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/etc/uci2-combo.html

 (玄人志向 UCI2-P5COMBO)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]


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