【 2001年7月14日号 】

今度はABITから“白いマザーボード”が登場、なぜか香りつき?

CasperCasper
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 先週のAOpen製マザーボード「AX3SP PROCheChe」に続き、今週も変りダネのマザーボードがアキバに上陸だ。ABITから登場した「ST6E」「ST6E-RAID」は、なんと基板一面が真っ白という製品だ。白い基板というのは、マザーボードだけでなくPCパーツ全体においても、おそらく初めてだろう。

 「CASPER」という別名のあるこのマザーボードは、前述のとおり基板の表面、裏面ともに白色に全面着色されている珍しい製品。DIMMスロット、IDEコネクタといった基板上のプラスチック部品などは、本来の色のままで白にはなっていないが、部品が載っていない基板裏側はまさに白一色だ。もちろん基板の表を見ても、その白さは十分に伝わってくるが、裏面の白一色にはかなりのインパクトを受けるのではないだろうか。機会があったらぜひ基板を裏返して眺めてみてほしい。

 この製品のもうひとつユニークな特徴は、独特の香りがついていること。ショップに出荷した国内代理店側は特にそうした特徴について説明はしていないものの、多くのショップが異口同音に「中国系独特のお香の匂いがする」と証言する。「台湾からの輸送の際、お香などが入った別の貨物とたまたま一緒になっていただけでは?」という推測もある一方、パッケージを開けたときやマザーボードの静電防止袋を開いた際に特に強く感じるという複数の証言があり、あながち外的要因とも決め付けられない面もあるようだ。

 マザーボードの機能的な面では、すでに発売されている「ST6」「ST6-RAID」とほとんど同じだが、搭載チップセットは新たにTualatin対応のi815E Bステップが採用されている。搭載スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1、3本のDIMMスロットには最大512MBまでのSDRAMが装着可能。「ST6E-RAID」に搭載するRAIDコントローラ(High Point HPT370)や、BIOS(SoftMenu III)上からFSBやコア電圧の変更が可能といったマニアックな機能ももちろん持っている。

 最新のPentium III対応マザーボードを入手する予定があるのなら、こんな白いマニアックなマザーボードも候補に入れてみてはどうだろう。価格は「ST6E」が15,980~17,999円、RAID機能を搭載した「ST6E-RAID」が18,800円~20,200円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□ABIT CASPER
http://www.abit.com.tw/japanese/product/motherboards/st6e.htm
http://www.abit.com.tw/japanese/press/2001/press084.htm
□ST6E-RAID/ST6E(バーテックスリンク)
http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/abit/st6e_raid/main.html
http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/abit/st6e/main.html

 (ABIT ST6E/ST6E-RAID)

[撮影協力:エルプラザTSUKUMO eX.PCiN秋葉原]


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