【 2001年8月4日号 】

特別ケーブルで実現した外付けのIDE RAIDボックスがデビュー

ARAID 99 500TARAID 99 500T
ARAID 99 500TARAID 99 500T
ARAID 99 500TARAID 99 500T

 外付け型ケースでIDE-HDDによるRAID環境を実現できるという製品がアキバに登場した。Accordance Systemsの「ARAID 99 500T」がそれだ。RAID-1(ミラーリング)対応のIDE RAIDコントローラがあらかじめ内蔵されており、PC内部にRAIDカードが搭載されていないシステムでも手軽にRAID環境が組み込めるという製品だ。

 PCとの接続はIDEケーブルとPCケースの背面スロットに装着するブラケット部が一体化した特殊なIDEケーブル(マニュアルには「special made EIDE cable」という記述がある)を用いることで実現している。接続方法は、まずこのケーブル付きブラケットをPCケース背面の空きスロットに取り付け、PCケース内部側のコネクタをマザーボード上、あるいはUltra ATAカードなどのIDEコネクタに接続し、もう一方のPCケース外部側のケーブルを「ARAID 99 500T」背面のIDEコネクタに接続するという具合。

 IDE RAIDの環境では、これまでPCのドライブベイに内蔵したうえで、トレイを抜き差ししてHDDをホットスワップさせる製品はあったが、外付けのタイプはこれが初めて。「ARAID 99 500T」であれば、PC本体に一切触れることなくHDDを装着したトレイを取り出すだけでメンテナンスでできるわけだ。

 さらに「ARAID 99 500T」前面には動作状態などを表示する液晶画面が搭載されており、ディスク異常などが発生した場合はこの液晶画面のほか、本体のブザーが鳴動してその異常を知らせるという本格的なもので、プロフェッショナルユースにも十分耐えうる仕様になっている。また、単体でHDD全体をもう一方のHDDへバックアップを行う機能も備えている。

 対応するRAIDレベルがRAID-1のみで、かつIDEという規格の性質上HDDが2台しか搭載できないため、大規模なシステムには不向きだが、堅牢性の高いSOHOクラスのファイルサーバーなどにはうってつけの製品と言えそう。TSUKUMO eX.では受発注扱いで販売しており、価格は「現在調査中」とのこと(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ※記事初出時は、実売価格を「25,800円」と掲載しておりましたが、「価格の表示ミスだった」(ツクモ)ため、価格表記を「現在調査中」に変更いたしました。

 (Accordance Systems ARAID99-500)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]


[前の記事]: ドライバ不要のUSB接続メモリキーが「EasyDisk」として再デビュー
[次の記事]: USB 2.0対応の3.5インチ用外付けドライブケースが単体でデビュー

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp