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T&L対応のSiS315搭載ビデオカードが登場、128MBで1万円割れ
SiS315はSiS300の後継となるモデルで、SiS製ビデオチップとして初めてハードウェアT&Lに対応したビデオチップ。0.15μmプロセスルールで製造されるSiS315は、GeForce2 MX 200程度の性能を持ち、DirectX 8のミニマム要求仕様を満たしていることから、DirectX 8互換チップとも呼ばれている。
ビデオメモリに関しては、SiS315はSDRまたはDDRタイプのSDRAM/SGRAMメモリを128MBまで搭載することが可能で、今回発売された製品のなかには実際に128MB搭載モデルもある。ちなみに、166MHzのDDR SGRAMを搭載した場合は5.8GB/sものメモリバンド幅を確保できるという。今回発売された製品は、VGAコネクタのほかにDVIコネクタ(JOYTECH製のみ)とTV出力用のS端子を備え、対応OSもWindows 2000を含めて現行のWindowsシリーズには全て対応しており、ハードウェアT&Lに大容量128MBメモリ、Direct X8対応と、ほとんどなんでもアリといっていもいいほど内容は豊富だ。
なお、「APOLLO 3D THRILL 315 PRO(APO-SI315-128)」と「APOLLO 3D THRILL 315(APO-SI315-64)」には、ゲームの3Dグラフィックスをワイヤーフレームに変換して表示するツール「EAGLE EYE」も付属しており、これはゲーマーには受けそうだ。また、一方の「SIS315-AGP128TV」には、セカンダリ出力用とみられるVGAコネクタ付きブラケットがついているのだが、これがなぜかケーブルのコネクタが基板上のコネクタと合わずに使えない状態になっている。そもそも、今回発売された製品のいずれにも、1枚のカードのみでマルチディスプレイが可能なのか明記されていないので、この点について期待している人は要注意だ。
SiS315の最大のウリはなんと言ってもその価格の安さだろう。最新のビデオチップでありながら、128MBの大容量メモリを搭載して1万円以下と非常に安い。安くてもそこそこの性能は欲しい、というユーザーにはまさにうってつけのカードと言えそうだ。
さらに今後、搭載メモリ容量やサポートする出力系統などが異なるタイプが複数登場して製品のバリエーションが広がれば、SiS315はローエンドクラス全体をカバーする強力な存在となるかもしれない。
□SiS315(Silicon Integrated Systems)
http://www.sis.com/products/graphics/315.htm
□SiS Series(JOYTECH Computer)
http://www.joytech.com/product/vga/vga.htm
□SIS315-AGP128TV(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/gboard/sis315fset.html
□アイル
http://www.ail-corp.co.jp/menu_j.html
【2001/8/4】ハードウェアT&Lに対応したSiS315搭載ビデオカードのデモ実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010804/etc_sis315.html
(JOYTECH APOLLO 3D THRILLシリーズ) |
[撮影協力:コムサテライト1号店とコムサテライト2号店とコムサテライト3号店とOVERTOP]
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