【 2001年8月25日号 】

SiS735チップセット搭載のSocket AマザーがEliteから初登場

Elite K7S5AElite K7S5A
Elite K7S5AElite K7S5A

 2000年12月に正式発表が行なわれたAthlon/Druron対応チップセット「SiS735」が、ようやくアキバにお目見えした。登場したのは、SiS735を搭載したEliteのSocket Aマザーボード「K7S5A」で、実売価格は10,480円~11,970円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、この製品には同社得意の愛称がつけられており、今回は「サムライの魅惑」という名前になっている。

 これまでにもさまざまなチップセットやビデオチップなどを投入してきたSiSだが、自作PCユーザー間での同社の人気度はイマイチというのが実際のところ。しかしこのSiS735チップセットに関しては、事前にテスター等へ配布されたリファレンスマザーボードのパフォーマンスの高さが海外のWebサイトなどで紹介され、コストパフォーマンスに優れたチップセットとして一部ユーザーの注目を集めていた。

 SiS735はDDR/SDR SDRAM対応Athlon/Druronプラットフォーム(FSB 266MHz対応)向けチップセットで、1チップにノースブリッジとサウスブリッジを統合している点と、チップセット内部のノース-サウスブリッジ間およびPCIバス間を同社独自の「Multi-threaded I/O」技術で接続することで、1.2GB/secというデータ転送帯域幅(DDR SDRAM使用時)を持つ点が主な特徴だ。

 さて、そのSiS735チップセットを搭載するK7S5Aの特徴だが、搭載スロットがAGPスロット×1、PCIスロット×5、AMRスロット×1、DDR SDRAM用DIMMスロット×2、SDR SDRAM用DIMMスロット×2で、オンボードにLANインターフェイスを搭載している。DDR/SDR SDRAM両方のDIMMスロットを備えている点を除けばごく標準的なマザーボードといった印象だ。ただ、1チップにノースブリッジとサウスブリッジが統合されていることもあってボードレイアウトにはかなり余裕が見られ、将来的にRAIDコントローラなどを搭載するといったことも簡単に行なえそうだ。

 スペック面が標準的とはいえ、DDR SDRAMに対応したSocket Aマザーボードでありながら価格が1万円強という「K7S5A」は、非常に魅力的な製品と言えるだろう。前述のとおり、海外のWebサイトなどではSiS735搭載マザーボードが既存のAMD-760搭載マザーボードなどを上回るパフォーマンスを示したという例も紹介されており、コストパフォーマンスに優れた製品として注目を集めそうだ。

□K7S5A(Elitegroup Computer Systems)
http://www.ecs.com.tw/products/k7s5a.htm
□SiS735(Silicon Integrated Systems)
http://www.sis.com/products/chipsets/oa/socketa/735.htm
http://www.sis.com/press/sis635sis735.htm

 (Elite K7S5A)

[撮影協力:パソコンハウス東映コムサテライト3号店]


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