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頭部や指先の動きでマウスオペレーションが可能な「trackIR」発売
「trackIR」の構造は、小型CCDカメラのような形状のUSB接続の赤外線センサーが銀色の反射シールや指輪の形をした反射体の動きを読み取り、動きに合わせてマウスカーソルやポインタを移動させるというもので、付属のマニュアルには反射シールを額に貼って頭部の動きでポインタを操作する例が紹介されている。一方の指輪は、指の第一関節より少し指先のほうに装着し、キーボードを使いつつ必要があれば指を赤外線センサーに向けてポインタを操作、といった具合だ。
NaturalPointのWebサイトには「trackIR」を実際に使っているときの様子が動画ファイルとして掲載されているので、そちらを見てもらえれば一目瞭然だろう。とくに、反射シールを額に貼りQuake III Arenaをプレイしている様子はなかなかユニークだ。
「trackIR」には、60枚の反射シールと2個の指輪型の反射体、ユーティリティソフト「NaturalPoint software」が付属し、上位モデルの「trackIR AT」には、同じく60枚の反射シールと「Dwell Clicking」機能に対応する上位版「NaturalPoint software」が付属している。「Dwell Clicking」機能とは、ポインタを動かさずに一箇所に一定時間留めておくと「dwell clicking button」が現われ、そこから左右ボタンのクリックやダブルクリック、アイコンのドラッグ開始などが指示できるというもの。「trackIR」はポインタの移動のみに限定されるが、「trackIR AT」ではボタンのクリックやアイコンのドラッグといった操作も行なえ、つまり頭部の動きだけでWindowsを利用することができるというわけだ。
頭の動きでポインタを操作するため奇抜な製品にも見えるが、「trackIR AT」の製品情報ページによると、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や脊髄損傷などによって身体の動作が不自由になってしまった人などに使ってもらうことを想定したポインティングデバイスなのだという。実用性が高く価格もそれほど高くないことから、ユーザー補助デバイスとして今後普及する可能性もありそうだ。
□trackIR(NaturalPoint)
http://www.naturalpoint.com/prod/at_product.htm
(NaturalPoint trackIR) |
[撮影協力:ぷらっとホーム]
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