【 2001年9月29日号 】

MaxtorからUltra ATA/133対応HDDが登場、外見はQuantum風

DiamondMax Plus D740XDiamondMax Plus D740X
DiamondMax Plus D740XDiamondMax Plus D740X

 先週の入荷がキャンセルとなってしまったMaxtorの新型HDD「DiamondMax Plus D740X」が、この週末ようやくアキバにお目見えした。40GBプラッタと7,200rpmのスピンドルを採用した製品で、なにより最大133MB/secの転送能力を持つ次世代ATAインターフェイス規格のUltra ATA/133(Fast Drive)に対応した初のドライブ製品として注目度は大だ。

 29日(土)時点で販売されているのは40GBと60GBと80GBモデルのみで、20GBモデルはまだしばらく後のようだ。なお、外観はMaxtorが買収したQuantumの製品デザインを踏襲している。

 ただし、Ultra ATA/133対応のチップセットやコントローラを搭載したカードなどがまだ市場に登場していない現状としては、せっかくの次世代インターフェイス対応HDDも宝の持ち腐れといったところ。そもそも、今回出荷された製品が発表どおりにUltra ATA/133で動作するものなのかどうか現時点では確認のしようがない。「DiamondMax Plus D740X」の内部転送速度も、7,200rpm/20GBプラッタの従来モデル「DiamondMax Plus 60」の57MB/secよりも低い54.2MB/sec(いずれも最大値)となっているため、例えUltra ATA/133で動作しても性能をフルに発揮するとは言い難い。

 性能的にはそこそこ早いHDD程度でしかないが、Ultra ATA/133対応のカードが出た時に新環境を素早くテストするための先行投資としては意味があるかもしれない。実売価格は40GBモデルの「6L040J2」が12,880円~15,999円、60GBモデルの「6L060J3」が18,500円~21,800円、80GBモデルの「6L080J4」が23,499円~26,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、今回出回っているのは全て流体軸受けモーター非搭載のモデルとなっている。

 登場が待たれている120GB/160GBモデルの「DiamondMax D540X」の入荷予定はまだ未定のまま。こちらはもう少しの辛抱といったところだ。

 なおユニティによると、Ultra ATA/133対応カードについてはACARD製の「AEC-6280」、RAID機能も持った「AEC-6880」を10月上旬に発売するとのことで、高速電脳でこれらを取り扱う予定にしているそうだ。

□DiamondMax Plus D740X(Maxtor)
http://www.maxtor.com/products/DiamondMax/DiamondMaxPlus/default.htm#D740X
□プレスリリース(日本マックストア)
http://www.maxtor.co.jp/release/2001/0912.htm

 (Maxtor DiamondMax Plus D740X)

[撮影協力:OVERTOPエルプラザ]


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