リコーからDVD+RW規格に対応したドライブがデビュー、価格は5万円台
DVD+RW規格は先行するDVD-R/RWと比較すると、1GB以下のデータを書く場合でもダミーデータを追加することなく必要最小限のデータだけ書き込む点や、既存のDVD-ROMドライブやDVDプレイヤーとの高い互換性(ただしAV WatchのレビューではPlayStation2で再生できないことが確認されている)、DVD-ROMフォーマットでの追記書き込みが可能な点など、いくつかの規格上のメリットを持っている。また、今回のドライブはCD-RとCD-RWメディアへの書き込みも可能なことから、CD/DVDメディアへの書き込みに関してはほぼオールラウンドに対応でき、PC用の製品としてはさまざまな魅力を持っているといえる。
「MP5120A」にバンドルされているソフトも豊富で、DVD-Videoオーサリングソフトの「MyDVD」、ビデオ編集ソフトの「MotionDV STUDIO」、DVD/CDライティングソフトの「B's Recorder GOLD」、DVD/CDパケットライトソフトの「B's CLiP」のほか、急遽、CD-R/RWへのデータ書き込みのほか音楽CD作成、DVD-Videoオーサリング作成、そしてデータDVD-ROM作成機能まで兼ね備えた「Drag'n Drop CD Ver2.00」がバンドルされたことで、ほとんどこのリテールパッケージを購入するだけで全ての環境が揃ってしまうという魅力的な内容になっている。
DVD+RWは、DVD規格としてはややイレギュラーなイメージもないではないが、PCユーザーにとってはもっとも合理的に使える仕様になっている点から注目を浴びている。現在人気のDVD-RAM/Rドライブと比較しても実売価格がほとんどかわらないうえ、データDVD-ROM作成のソフトがつき、しかもCD-RとCD-RWの書き込みサポートもされているというメリットもあるため、コストパフォーマンスは極めて高いといえる。
対応している書き込みメディアはDVD+RW、CD-R、CD-RW、High Speed CD-RW。データ転送スピードはDVD記録が2.4倍、DVD再生が最大8倍、CD-R記録が12倍、CD-RW書換えが10倍、CD再生が最大32倍。
一時的な可能性もあるが、DVD-RAM/Rドライブがそうであったように、発売直後からしばらくの間は品薄になる可能性もありそうだ。早いうちに入手しておきたいという人は、迷わずショップに足を運ぶべきかもしれない。
実売価格は52,999円~59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、リコーからはDVD+RWメディア(データ用)「DRWD-24XPC」の販売もスタートしており、こちらの実売価格は1,700円前後。
□MP5120A(リコー)
http://www.ricoh.co.jp/dvd/drive/mp5120a/
【2001/9/1】リコー製DVD+RW対応ドライブ「スーパーコンボ」の予約受付開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010901/etc.html#dvdrw
【2001/9/26】ようやく登場 DVD+RWドライブ「リコー MP5120A」後発フォーマットは世界を獲れるか!?
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20010926/zooma28.htm
(リコー MP5120A) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とパソコンハウス東映]
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