相変わらず高い人気で品薄が続いている内蔵型DVD-RAM/Rドライブだが、今週からはリテールパッケージに加えてバルク品も出回り始め、選択肢が増えることで僅かながら入手性が改善している。出回り始めたのはPanasonicブランドの「LF-D311SC」。同社純正パッケージのLF-D321JDとは型番が異なるものの、内部スペックは同等。インターフェイスがATAPIなのも同じだ。パワーユーザーにとって嬉しいのは、バルク品に限って、DVD-R書き込みソフトのPrimoDVDやDVD-Videoオーサリング/DVD-R書き込みソフトのneoDVD、リアルタイム MPEG-2ビデオキャプチャソフトのCAMpeg RT、DVD-Rメディアなど、豊富な同梱品がついていることで、特にDVD-VideoだけでなくDVD-Rのデータ書き込みサポートのソフトがきちんと含まれている点はポイントが高い。これで、データ書き込みのためにわざわざ追加でソフトを購入しなくとも済むわけだ。実売価格は42,999円~46,700円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと。 □LF-D311SC(http://www.panasonic.com/industrial/computer/storage/dvdram/prods/specs/d311.htm) |
世界最速性能を誇るCD-R/RWドライブがCYBERTEKというメーカーから発売になった。ATAPIインターフェイスのドライブで、型番は「CW038D」。性能的にはCD-Rの書き込みが16倍、CD-RWの書き換えが12倍速、CD-ROM読み込み40倍速、バッファ2MB、バッファアンダーラン防止機能ExacLink搭載といったところで、一見ただの16倍速CD-Rドライブのように見える。しかし、CD-RWが12倍速という点がこの製品の最大の特徴になっている。なにしろ、CD-RWはこれまで10倍速が最速で、High Speed CD-RWメディアも10倍対応のものしか発売されていないのに、ほかの性能はともかくCD-RWの書き換え性能だけ突出しているのだから驚いてしまう。メディアについては、メーカー側の資料では10倍速対応のもので12倍速書き込みが可能という。書き込みソフトのNero 5.5が付属して実売価格が8,780円~8,950円と安いので(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、すでに高速なCD-Rドライブを使っている人でも、CD-RW専用ドライブとして増設してみるのもいいかも知れない。
□CW038D(http://www.cybertek.co.jp/catalog_3.htm) |
1日(月)に正式発表されたDuron 1.1GHzがアキバに出回り始めた。例によってバルク品のかたちで売られ始めたもので、実売価格は11,280円~11,800円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。コアはDuron 1GHzから採用されているMorganで、キャッシュのハードウェアプリフェッチや3DNow! Professional対応によるSSE命令をサポートしているのが特徴だ。Athlon XPの正式発表もあってDuronは注目度が落ち気味だが、性能は着々アップし続けている。Socket A環境にこれから移行しようとしている人にとっては、MorganコアのDuronがまず最初の入門用CPUとして最適だろう。 □Duron 1.1GHz(http://www3pub.amd.com/japan/news/prodpr/nr21115.html) |
先週の「RADEON 7500」に続いて、今週はATIからRADEON 7200を搭載した廉価ビデオカード「RADEON 7200」が出回り始めている。廉価なモデルだけあって実売価格は10,480円~11,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と安く、手の出しやすい価格になっている。ビデオメモリは64MBのSDRAM。ただし「RADEON 7200」は初代RADEONを改称したものに過ぎず、性能や機能などは特に目新しい点はない。新機能や性能アップに期待するより、実績のあるビデオカードを廉価で手に入れたいという人向けの製品といえる。出力コネクタはVGAのみで、TV出力コネクタなどはない。なお、新RADEONシリーズの最上位モデル「RADEON 8500」は近日入荷予定になっており、RockValleyでは具体的に来週入荷を予告している。 □RADEON 7200(http://www.ati.com/na/pages/products/pc/radeon_7200/index.html) |
未だ特許係争の渦中にあるApollo P4X266チップセットだが、そんな中でも今週は新たに同チップセットを搭載したSocket 478対応マザーボードが2製品もデビューを飾っている。一つ目は「AV40」で発売の先陣を切ったShuttleの製品で、IDE RAIDコントローラーを搭載した上位モデル「AV40R」。各店に「AV40」の再入荷と同時に「AV40R」が入荷したもの。実売価格は16,500円~17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。また、もう一つはメーカー名不明の「4PX266A」。これは複数の国内代理店から流通している製品なのだが、やはりチップセット自身が微妙な状況にあるせいか、いずれも表向きはノーブランドということになっている。ただし、一部ショップではメーカーをACORPと告知しているところもある。LANコントローラーをオンボード搭載しており、実売価格は15,480円~16,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。いずれの製品も今後の流通状況が安定するかどうか微妙なところもあり、Pentium 4とDDR SDRAMをセットで運用したいという人は早めに入手したほうが良さそう。 □AV40R(http://www.spacewalker.com/av40.htm) □P4X266(http://www.techno-mix.co.jp/models/4px266a.html) |
GIGABYTEから同社のオリジナルPCケースを採用した初のSocket 478対応自作PCキットが発売になった。ラインナップはFDDとCD-ROMドライブを搭載した「MA5UB」と、FDDとDVD-ROMドライブ、IEEE-1394インターフェイス、PCカードスロットを備えた「MA5MF」の2種類で、実売価格は「MA5UB」が34,800円~36,999円、「MA5MF」が43,800円~49,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。いずれもタワー型で、Socket 370用に先行発売されたスタイリッシュな自作PCキット「G-MAX・MA2UB」のSocket 478版だ。マザーボードには、LANインターフェイスや4チャネル出力対応サウンドをオンボードで備えた、同社のi845チップセット搭載Socket 478対応マザーボード「GA-8IDML」を採用している。Pentium 4マシンの自作は、対応電源ユニットが必要だったりするなど初心者にとって若干敷居の高い部分があるのも否めないが、こうした自作PCキットであればマザーボードや電源ユニットの心配もなく楽に自作が行なえる。デザイン重視の人だけでなく、気軽にPentium 4マシンを自作してみたいという人にもおすすめの自作PCキットと言える。なお、今週はFast Corpから「BB-6P40F」というSocket 478対応自作PCキットも発売になっている。実売価格は28,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □MA5UB/MA5MF(http://www.gigabyte.com.tw/products/gmax.htm#ma5) □BB-6P40F(http://www.fastcorp.co.jp/BB-6B40F.htm) |
Pentium 4用マザーボードのバリエーションも着々と増えつつある。これまでのATXやmicroATXフォームファクタの製品に加え、今週はより小型のFlexATXに対応した製品も出ている。発売したのはASUSで、製品はi845チップセットを搭載したSocket 478対応マザーボード「P4B-FX」。小型サイズながらLANインターフェイスも搭載しており、拡張スロットもAGP×1、PCI×1、PCI/CNR×1を備える。ただし、SDRAM DIMMスロットが2本しかない点と、ATX12V端子を備えた「Pentium 4対応電源」が必須であるという点は要注意。マニュアルによると、電源は「+12Vに8A、+5V(+5VSB)に1A出せる230W電源が最低ライン」とのこと。小型電源やPCケースの選択肢がまだそれほど多くないとはいえ、Pentium 4でも超小型のPCを作るための材料が少しずつ増えてきている。実売価格は21,999円~23,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと) |
また色に特徴のあるユニークなマザーボードが登場した。今度はJetwayが発売した「866AS-R」というApollo KT266チップセットを搭載したSocket Aマザーボードで、なんと、5本のPCIスロットが紫色、3本のDDR SDRAM DIMMスロットも紫色、IDEコネクタが白と赤、AGPスロットが水色、チップセット用ヒートシンクが水色、そして基板全面も青と、全体が非常にカラフルになっている。過去にも5本のPCIスロットが全て色違いだったり、基板全面が紫色など、ユニークなカラーリングの製品はいくつも出ているが、マザーボード上の各パーツをこれほど多くオリジナルの色に変えた製品は初めて。特にAGPスロットの色が茶色以外になっているというのは極めて珍しい。内部仕様に関しても、FSBやコア電圧、AGP電圧などを全てBIOS上から細かく設定できるなど、マニアックに仕上げられている。IDE-RAIDコントローラーを搭載して実売価格が13,800円と比較安価なのも魅力の一つ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、同社からはSDR SDRAM DIMMスロットが黒い以外はほぼ同じカラーリングのSocket 370用マザーボード「618AS Pro-R」「618AF Pro-R」も同時に発売されている。 □866AS-R(http://www.jetway.com.tw/evisn/product/amd/866as/866as.htm) |
デスクトップPC用のAthlon XPに続いてサーバー用のAthlon MPでも新たな性能表記であるモデルナンバー採用され、それがもうじき販売される見込みだ。AMDの公式発表では、Athlon MPは1GHzと1.2GHzのモデルのみ存在していることになっており、実際にアキバでもこの2モデルしか出回っていないが、テクノハウス東映が13日(土)から出している予告によるとAthlon MP 1500+、同1600+ 、同1800+という製品が来週にも入荷する予定という。予価も出しており、それぞれ23,480円、27,160円、38,640円。いずれもバルク品で、ほかのショップでも入荷予定があるというから、ほぼ確実に来週には出回るようだ。Athlon XPとAthlon MPの違いが実質的にDual動作保証の有無のみだということを考えれば、モデルナンバー別の実クロックはAthlon MPもAthlon XPと同じものと予想されるが、公式発表がまだないため正確なところはわからない。ちなみにCPUコア上にマーキングされているOPNは「AMPxxxxDMS3C」(xxxxはモデルナンバー)になっているとのこと。 □Athllon MP(http://www3pub.amd.com/japan/products/cpg/server/athlon/) |
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