【 2001年10月13日号 】

メモリスティック用スロットを内蔵したCD-R/RWドライブが発売

CRX175MCRX174M
CRX175MCRX174M

 メモリースティック用スロットを内蔵したユニークなCD-R/RWドライブ「CRX175M」がソニーから発売された。

 「CRX175M」はソニー独自のバッファアンダーランエラー防止機能Power-Burnを搭載した初のCD-R/RWドライブ「CRX175E」をベースに、メモリースティック用スロットを合体させた新バージョンとも言える製品。ドライブ性能については、CD-R書き込みが24倍速、CD-RW書き換えが10倍速、CD-ROM読み出しが40倍速(いずれも最大速度)、バッファ容量が2MBと、いたってCD-R/RWドライブとしては標準的だが(「CRX175E」はメルコからすでに発売されているCD-RWドライブ「CRW-24FB」で採用されている)、この製品の目玉は、あくまでもメモリースティック用スロットが内蔵されているという点にある。

 このスロットはドライブのフロントパネル左下に用意されており、ここにデジタルカメラやデジタルオーディオプレイヤーなどで利用しているメモリースティックをさせば、PC側はそれをリムーバブルのストレージデバイスとして認識して、そのまま内部のデータが読み書きできるというわけだ。

 インターフェイス的にはドライブ本体がIDEのマスター、メモリースティック用スロットがスレーブという構成になっている。1ポートで2台のデバイスしかつなげられないIDEで2つのアドレスを占有するのは厳しい仕様にも感じられるが、物理的には1ポートしか使用せず、もう一方に別のスレーブ設定デバイスが接続されている場合は自動的にメモリースティック用スロットが認識されなくなるよう設計されているので、特に困ることはないだろう。

 FDDが無用の長物になっていくのと同時に、デジタルカメラなどの普及でメモリカード用リーダー(スロット)はどんどんその必要性が増している。USB接続の外付けリーダーをつけるという手もあるが、これからCD-R/RWドライブを増設する予定のある人で、すでにメモリースティックを常用している人ならば、物理的に5インチドライブベイを1つ消費するだけでCD-R/RWドライブとメモリースティック用スロットを同時に接続できる「CRX175M」がお得かもしれない。特に5インチドライブベイが1つしかないような、スリムデスクトップ型の省スペースPCをアップグレードする場合には最適だろう。

 実売価格は14,799円~14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□CRX175M(ソニー)
http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/Peripheral/CRX/CRX175M/

 (ソニー CRX175M)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]


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