【 2001年10月13日号 】

Ultra ATA/133対応のIDE RAIDカードが発売に、メーカーはACARD

AEC-6880AEC-6880
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 Maxtor製Ultra ATA/133対応HDDの登場から遅れることおよそ2週間、ようやくUltra ATA/133対応のインターフェイスカード製品が発売された。これでようやく、Ultra ATA/133の環境が整ったことになる。製品第一弾となったのは、ACARDのIDE RAIDカード「AEC-6880」で実売8,480円~9,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ACARDというメーカー名はあまり聞いたことがないという人も多いかもしれないが、IDE-SCSI変換アダプタやMac用のSCSI/IDEカード製品などでは名の通ったメーカーだ。ちなみに、Ultra ATA/133インターフェイス発表時のニュースリリースにも、Ultra ATA/133インターフェイス採用ベンダーとしてAdaptecやHighPointなどと並んで紹介されている。

 さて、肝心のUltra ATA/133対応IDE RAIDカード「AEC-6880」だが、その外観は非常にシンプルで、基板にはコントローラチップ(ATP-865-A)といくつかの部品が載っているという程度。カードサイズもかなり小型で、ブラケットさえ交換できればLowProfile PCI専用のブックタイプPCなどでも利用できそうだ。対応するRAIDレベルは、0、1、0+1となっている。製品は立派なリテールパッケージに入っており、中にはカード本体のほか、Ultra ATA/133に対応しているというIDEケーブル2本と電源分岐ケーブル1本、マニュアル、そしてデバイスドライバを収録したCD-ROMが同梱されている。CD-ROMの中にはWindows 95/98/Me/NT/200用のデバイスドライバのほか、Linux用やWindows XP用のデバイスドライバまで収録されている点はなんとも心強い。

 なお、同社のラインナップにはRAID機能を省いた標準的なUltra ATA/133対応IDEカード「AEC-6280」もある。RAIDは不要というユーザーにとってはこちらの登場が待たれるところだ。

 ドライブとインターフェイスカードの発売で、ようやくUltra ATA/133環境に必要な製品が出揃ったことになる。2週間前に登場した初のUltra ATA/133対応HDD、Maxtor DiamondMax Plus D740Xは登場以来値下がり傾向で、現時点では1GB当たりの単価が7,200rpm/Ultra ATA/100の従来モデルDiamondMax Plus 60とほぼ同じという状況になっていることもあり、これからRAID環境を構築しようという人は、いきなり最上位のUltra ATA/133インターフェイスを選択してみるのもいいかもしれない。

□AEC-6880/AEC-6280(ACARD Technology)
http://www.acard.com/eng/product/iafp/aec-6880.html
http://www.acard.com/eng/product/iafp/aec-6280.html
□世界初ATA/133 IDE/RAIDカード(ユニティ)
http://www.unitycorp.co.jp/acard/acard_dm.pdf
【2001/9/29】MaxtorからUltra ATA/133対応HDDが登場、外見はQuantum風
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010929/etc_ata133.html

 (ACARD AEC-6880)

[撮影協力:CUSTOM]


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