【 2001年10月13日号 】

PlayStation2似のアルミ製PCケース採用自作キット発売、星野金属から

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 またスタイリッシュな小型自作PCキットが登場した。今度はアルミ製PCケースでおなじみ星野金属工業の製品で、7月に発売されて話題になったPlayStation2風PCケースを採用したデスクトップPC「PHASE」を自作PCキット化したものだ。その当時から「PHASE」のPCケース単体での発売が期待されていたが、今回はPCケースのほかマザーボードなどがセットの自作PCキット「P:z」として登場した。実売価格は43,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 PlayStation2風デザインのアルミPCケースで注目を集めた「PHASE」だが、自作PCユーザーの中には「ケースのみを手に入れたい」と考えていた人も少なからずいたことだろう。今回登場した「P:z」は自作PCキットで、純粋に「PCケース単体」とは呼べないものの、CPUやHDDなどのパーツを搭載していない分「PHASE」よりは安価で入手できるわけで、ケースのみが欲しかったという人にとってもまさに朗報と言える。重厚感があり、質感の高いアルミ製PCケースはPlayStation2のように前面に水平のスリットがつき、どこかオーディオアンプのような高級感さえ漂っている。

 「P:z」が採用しているマザーボードは、i815Eチップセットを搭載したMicrostar製Socket 370マザーボードで、対応CPUはFC-PGAタイプのPentium IIIやCeleron。ただし、これは付属のFC-PGA用薄型CPUクーラーを使用した場合で、別途FC-PGA2用のCPUクーラーを用意すればFC-PGA2タイプのCPUも搭載可能としている。その場合は、CPUクーラーがケース内でほかの部品と干渉することなく収まるかどうか、事前に確認することを忘れないようにしたい。また、残念ながらTualatinコア搭載CPUには非対応となっている。

 さらに、空きの拡張スロットはPCIが2本のみで、AGPスロットは用意されていない点も覚えておきたいところだ。ただ、マザーボードは標準で100Base-TX/10Base-T対応LANコネクタやIEEE-1394(6ピン)コネクタ、ビデオ出力コネクタ(RCAピン、S-Videoを各1つずつ)などを備えているので、PCIスロットが2本とは言え通常の使用であれば困ることはまずないだろう。また、PCIスロット用のライザーカードが付属するおかげで、装着するカードの高さは必ずしもLowProfile PCI対応である必要はなさそうだ。ただし、ロングサイズのカードなどの装着はやはり難しいものと思われる。

 ケースサイズゆえに拡張性は高いとは言えないが、「P:z」のウリはそういったことよりもやはりデザイン面だろう。カラーバリエーションもブラックのほか、ガンメタリック、グランブルー、シルバーと豊富で、買うときに迷ってしまうという人もいるかもしれない(店頭販売はシルバーとガンメタリックのみだが、全4色はソルダムのWebサイトで購入可能)。小型PCケースには目がないという人や、PCケースはなによりもデザインという人は、ぜひともおさえておきたい製品だ。

□P:z(ソルダム)
http://www.soldam.co.jp/dosv/pz/index.html
【2001/7/14】WiNDyブランドのオリジナルPC「PHASE」登場、ケースはPlayStation2似
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010714/etc_phase.html

 (星野金属工業 P:z)

[撮影協力:OVERTOP]


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