【 2001年10月20日号 】

初のUSB 2.0対応マザーが登場、Microstar「K7T266 Pro2-RU」

K7T266 Pro2-RUK7T266 Pro2-RU
K7T266 Pro2-RUK7T266 Pro2-RU
K7T266 Pro2-RUK7T266 Pro2-RU
K7T266 Pro2-RUK7T266 Pro2-RU

 USB 2.0対応のPCIカードが単独で販売開始となってから6ヶ月半、ようやくUSB 2.0コントローラーをオンボード搭載したマザーボードが姿を現した。

 世界初のUSB 2.0対応マザーボードとなったのは、MicrostarのApollo KT266Aチップセット搭載Socket Aマザーボード「K7T266 Pro2-RU」。9月から一部ショップでサンプル展示されていた製品で、基板が全体が真っ赤なのも目立った特徴だ。

 「K7T266 Pro2-RU」が搭載しているUSB 2.0コントローラーには、チップの上から「USB 2.0 MSI Feature」と書かれたシールが貼られているため詳細な型番などは確認できないが、9月から行われていたサンプル展示の例から推測すると、これまでにも数多くのPCI用USB 2.0インターフェイスカードで採用されているNEC製のもののようだ。このコントローラーはすでに単独のUSB 2.0対応コントローラーとして数多くの実績があり、デバイスドライバも各メーカーからすでに配布済みであることから安心して使えそうだ。

 ただし、今回の製品では「諸般の事情により」USB 2.0ドライバが付属しておらず、別途Microsoft Windows Updateを利用して最新ドライバーをダウンロードしなければならない。また、このUSB 2.0ドライバが対応しているのはWindows 2000とWindows XPのみで、Windows 98やWindows Meでは従来のUSB 1.1互換インターフェイスとしてのみ利用可能なので、この点は購入前にしっかり頭に入れておきたいところだ。なお、USB 2.0対応のコネクタに関しては、ヘッダピンを経由してブラケット部から外に出す構造になっており、標準I/OパネルにあるUSBコネクタはチップセット内部機能のUSB 1.1対応のみとなっているので要注意。

 このほか、この製品はApollo KT266チップセットのパフォーマンス改善バージョンと言われるApollo KT266Aを搭載していることや、IDE-RAIDコントローラーを標準搭載している点、基板全体が赤いこと、同社i845チップセット搭載Socket 478マザーボード845 Pro2が採用していたUSB接続のセキュリティキー「スマートキー」が同梱されているという特徴もある。

 Socket A環境で高いパフォーマンスと高機能性を求めるのなら、この製品がいい候補になるに違いない。

 実売価格は18,700円~20,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□K7T266 Pro2-RU(エム・エス・アイ コンピュータ ジャパン)
http://henry.msi-computer.jp/product/motherboard/mb_spec?mb_id=59
【2001/3/31】世界初のUSB 2.0対応PCIカードが玄人志向ブランドから登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010331/usb20pci.html
【2001/9/29】パフォーマンス改善版のApollo KT266A搭載Socket Aマザー展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010929/etc.html#kt266a

 (Microstar K7T266 Pro2-RU)

[撮影協力:TSUKUMO eX.クレバリー1号店コムサテライト3号店]


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