まるでビデオデッキのようなmicroATX対応スリムPCケースが発売に
まるでビデオデッキのような特異なデザインを採用したPCケースは、Chenbro Micomの「PC707」。microATXに対応した横置きタイプのスリムデスクトップPCケースで、電源にはDELTA製のPentium 4対応145W電源を搭載している。外観はまさにビデオデッキのようで、フロントパネルはヘアライン加工されたアルミで覆われ、その上半分にはドライブベイを保護するかのような開閉式の黒半透明プラスチックカバーがとりつけられている。不思議なことに、このカバーはビデオデッキなどとは開閉方向が逆で、一般的には上から下に倒すような方向になっているが、このケースではなぜか下から上に跳ね上げるように動かす構造になっている。これは、開いた状態で無理な加重がかかって破損しないように、との配慮なのかもしれない。
このほかフロントパネルには、大き目の金属素材の電源ボタン、金属の開閉カバーに隠れる形でUSBコネクタなどが用意されている。また、側面は放熱効果を出すためなのか、やや派手な波型形状になっている。
内部はmicroATX仕様の設計で、ドライブベイは3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×2、5インチベイ×1。スロットはLowProfile PCI×3、PCI×1/LowProfile AGP×1となっている。ただし、このスロットに関する仕様は若干特殊なので注意が必要だ。というのも、I/Oパネル側にもっとも近いLowProfile用AGPスロットについては、ケース背面にVGAコネクタを1つ通すだけの穴のみしか用意されていないため、出力コネクタにVGAのほかDVIコネクタやコンポジット端子など複数のコネクタを持つカードなどは挿すことができない。また、VGAコネクタの位置も必ず合う製品でなければならない。
その代わり、この製品にはノーマルPCIカードを利用するためのドーターカードが同梱されているので、マザーボード側の該当スロットがPCIである場合は、ここにライザーカードを挿すことで、水平方向にノーマルサイズのPCIカードを挿すことができ、背面にもこれにそった形で取り外し可能なブラケットが用意されている。こうした仕様を考えると、基本的にはビデオ機能を統合したi815Eなどのようなチップセットを搭載したマザーボードと組み合わせ、AGPスロットは使わないようにするのが安全なようだ。
PCIスロットにTVチューナー付きビデオキャプチャカードを挿して、TV番組録画用ビデオPCとして使うとベストかもしれない。実売価格は25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、店頭では「PC70769」という型番で販売中。
□PC707(Chenbro Micom)
http://www.chenbro.com.tw/products/subproducts.asp?subid=PC707#
(Chenbro PC707/PC70769) |
[撮影協力:高速電脳]
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