Ultra ATA/133対応の新型MAGiK1搭載Socket Aマザーが登場
チップセットの名称は前モデルの「A7A266」と同じ“MAGiK1”のままだが、「A7A266-E」が搭載しているMAGiK1チップセットはリビジョンCと呼ばれる新しいタイプで、NorthBridgeがリビジョンC1のM1647、SouthBridgeが今回の要となるUltra ATA/133対応IDEコントローラを内包する新リビジョンのM1535D+というチップ構成になっている。ただし、M1535D+が対応しているのはUltra ATA/133のみで、容量137GB以上のHDDをサポートする「Big Drive」に関しては特に対応しているとの記述はないので要注意だ。
編集部で実際に製品を入手してテストしてみたところ、Ultra ATA/133対応HDDを接続した場合にはBIOS表示で「UDMA 6」「ULTRA DMA Mode [6]」と表示され、きちんとUltra ATA/133として認識することが確認できた。ASUSのBIOS更新リストをチェックしてみると、BIOSのバージョンが1009からUltra ATA/133に対応しているとのことで、現在製品として出回っている製品もこのバージョンになっている。
リビジョンCのMAGiK1チップセットではパフォーマンス面の改善が図られているのも特徴の1つ。すでにいくつかの海外のPC系ニュースサイトで「A7A266-E」のベンチマーク結果が掲載されているが、トップクラスのパフォーマンスではないものの、ほとんどのテスト項目で「A7A266」を上回る結果を示したという内容がその多くを占めている。
MAGiK1チップセットがアキバで最初にデビューした際のリビジョンはAだったが、その後Bとなり、そして今回Cが新たに出回り始めたことになる。ALiの製品資料には「リビジョンBはエンジニアリングサンプル(ES品)でリビジョンCは量産品」という妙な記述もあるが、今回のリビジョンCが最新のフルスペックを備える量産出荷品ということだけは確かなようだ。
「A7A266のマイナーバージョンアップ版」といった感が強い今回の「A7A266-E」だが、今後IDEの標準インターフェイスになるであろうUltra ATA/133に専用インターフェイスカードなどの増設なしに最初から対応しているという点は大きなアドバンテージと言える。チップセットも旧リビジョンをベースにした改善版だけに、安定性についても期待できそうだ。
拡張スロット構成はAGP×1、PCI4、PCI/CNR1、SDR SDRAM DIMM×3、DDR SDRAM DIMM×2で、フォームファクタはATX。
なお、Iwillから同じリビジョンCのMAGiK1チップセットを搭載したSocket Aマザーボード「KA266Plus-R」が発売になっているが、こちらはマニュアルなどを見る限り、IDEに関してはUltra ATA/100対応とだけ書かれている。SouthBridgeのリビジョンやBIOSの対応などに違いがあるのかも知れない。
また、ASUSからは「ATA133 Ready」のシールが貼られたMAGiK1チップセット搭載Socket Aマザーボード「A7A133」も発売になっている。この製品はSDR SDRAM DIMMスロットのみ搭載した製品で、2週間前からUltra ATA/133非対応版が先行して出回っていた。実売価格は9,980円~10,499円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□A7A266-E(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/socketa.html
http://www.asus.com/products/motherboard/bios_socka.html#a7a266-e
□MAGiK1(Acer Laboratories)
http://www.ali.com.tw/eng/products/corelogic/alimagik_1.htm
http://www.ali.com.tw/eng/news/year2001/sep01a.htm
(ASUS A7A266-E) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とTWOTOP秋葉原1号店]
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