メモリでは最速動作を誇るPC2700 DDR SDRAMに新たな選択肢として512MB容量のDIMMが登場した。これまでPC2700では256MB容量の製品しかなく、メモリのスピードを重視したPCを構築するとトータル容量がなかなか稼げないという問題があったが、これで容量の壁もコスト次第で乗り越えられる状態になった。出回り始めたPC2700 512MB DIMMはノーブランドのものだが、DIMM上のチップはWinbondの「W942508AH-6」という0.175μmプロセスで製造されたDDR333 CL=2.5動作のメモリチップ。メモリチップ上にはモジュールメーカーが独自につけたと見られる「DDR333 512MB」というシールもついている。実売価格は20,780円~23,777(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。これはPC2700 256MB DIMMの平均市場価格と比較すると約2倍にあたり、初物にしては手の出しやすい価格になっていると言える。ただし、流通量はまだ極めて少ないため、手に入れたいという人は早めに手を打ったほうが良さそうだ。 □W942508AH-6(http://www.winbond.com.tw/e-winbondhtm/partner/b_2_g_1.htm#04) |
7日(金)から日本AMDによる「感謝の気持ち・冬キャンペーン」が始まっている。これは、2002年1月6日(日)までの期間中にAMD製CPUか、キャンペーン参加ショップのAMD製CPU搭載ホワイトボックスPCを購入した人を対象に、1等の10万円分相当の商品券を始めとした賞品を抽選でプレゼントするというもの。抽選は購入ショップの店頭でスピードくじによって行ない、当たりが出たらその場で賞品を受け取るという形式だ。なお1等以外の賞品は、2等がAMD特製アタッシュケース、3等がAthlon XP携帯ストラップ、4等が特製CPU保管ケース入りAMDエンブレム4個セット、AMD賞が「AMDお楽しみ福袋」となっている。福袋の存在が気になるところだが、日本AMDによれば中身は「有名メーカ製マザーボード他」とのことなので、自作PCユーザー的にはまさにお楽しみといったところだろう。年末年始にAMDのCPUを購入しようという人は、キャンペーン参加ショップを確認してから出かけるようにするといいだろう。 □感謝の気持ち・冬キャンペーン(http://www.amd.co.jp/campaign_winter.html) |
今後はショップでマザーボードを探す場合、IntelとIwillの製品を見分けるのが難しくなるかもしれない。なぜかと言えば、IwillがIntel独特のパッケージデザインをそっくり真似てきたからだ。今週発売になったi845チップセット搭載Socket 478マザーボード「mP4S-1394」は、外箱パッケージのデザインがIntelのものとそっくりで、オレンジとブルーのカラーを組み合わせたPentium 4をイメージする配色を採用、さらに文字フォントとその位置までそっくりにできている。厳密に言えばまったく同じではなく、色についてはオレンジとブルーの位置は逆転しているのだが、明らかにIntel純正マザーボードとのつながりを連想させるものになっている。マイナーなメーカーならともかく、大手メーカーの例としては珍しい。これが今後もほかの製品に引き続いて展開されるのかどうかは不明だ。「mP4S-1394」はIEEE-1394をオンボード搭載したマザーボードで、実売価格は21,499円~21,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □mP4S-1394(http://japan.iwill.net/products/spec.asp?ModelName=mP4S-1394&SupportID=) |
薄型のCD-R/RWドライブと薄型DVD-ROMドライブをそれぞれ合体させたユニークな複合型5インチベイ用ドライブが近日登場する見込みだ。それはe Technologiesというメーカーの製品で、ノートPC用の薄型ドライブ2台を組み合わせた構造のもの。型番は「ET-W1」。上の段にスロットイン方式の4倍速DVD-ROMドライブ、下の段にトレイ方式のJustLink対応8倍速CD-R/RWドライブが取り付けられ、それぞれIDEインターフェイスで接続するかたちになる。DVD-ROM読み込みに対応したCD-R/RWドライブを“コンボドライブ”と呼ぶのに対し、この製品は別々のドライブを2つ搭載していることから“デュアルドライブ”と呼ぶという。DVD-ROM(DVD-R)からCD-R/RWへコピーする用途のある人などは、この製品を利用することで、ドライブベイの消費を1つに抑えたまま環境を構築できることになる。現在、BLESSストレージ館でサンプル品を展示中で、予価29,800円で予約を受付中だ。予定では20日(木)ごろに入荷する予定という。 □e Technologies(http://www.e-technologys.com/) |
このところ新チップセットのリリースが続いているSiSだが、また新しいDDR SDRAM対応のチップセットが近日出てくることになりそうだ。今度は1チップ構成で全ての機能を詰め込んだSocket A用のSiS745で、今現在2チップ構成になっているSiS735の実質的な新バージョンになる。T-ZONE. PC DIY SHOPでは、SiS745搭載マザーボードを使ったPCを店内でデモ中で、使用しているマザーボードはEliteのSocket Aマザー「K7S6A」。型番から想像できるように、SiS735を搭載してパフォーマンスの高さから人気を呼んでいる「K7S5A」の後継機にあたる製品のようだ。同店でも「大ヒットマザーK7S5Aが更なる進化を遂げて近日発売予定。値段は1万円くらいを予定しています。」としている。SiS735がコストパフォーマンスの高さで人気があるだけに、1チップ構成となったSiS745が内部データ転送速度の改善などでどの程度性能アップしているのか気になるところだ。チェックしてみたい人は、デモ機でそのスピードを体感してみるといいだろう。 □SiS745(http://www.sis.com/products/chipsets/oa/socketa/745.htm) |
nForceチップセットを搭載したマザーボードの第2弾が登場した。「K7N420 Pro」(MS-6373)に続いてMicrostarから発売されたのは「MS-6367」という型番の製品で、これはmicroATXフォームファクタを採用した小型マザーボード。基板の色は「K7N420 Pro」の赤と違って緑色の地味なもので、統合型チップセットの利点を活かしたコンパクトな実用的な製品として開発されたもののようだ。チップセットはMCP-DとIGP128を組み合わせた最上位モデルのnForce 420Dで、DDR SDRAM DIMMスロットは3本、ほかの拡張スロットはAGP×1、PCI×2、PCI/CNR×1となっている。ビデオやサウンドはもちろん、10Base-T/100Base-TXのインターフェイスも備えているので、ハイパフォーマンスな小型PCを作るには最適なマザーボードと言えそうだ。実売価格は21,300円~23,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□Microstar Socket A M/B(http://www.msi.com.tw/products/mainboard/socketa.php) |
衛星放送を直接PCでキャプチャしたいという人にとって、ちょっと気になる製品が発売になっている。K-WORLDの「KW-TVDIG」というPCIカードなのだが、これがなんとも珍しい衛星放送TVチューナーカードを搭載したビデオキャプチャカードになっている。販売しているTWO-TOP秋葉原1号店によると、パラボラアンテナを直結して「国内のBS放送やCS放送が見ることができる」という製品で、「スカイパーフェクTVを見ることができるのは既に確認済みで、BS放送も確認中」という。チューナーとビデオキャプチャチップのFUSION 878Aを組み合わせた製品で、外見上はソフトウェアエンコードタイプの一般的なTVキャプチャカードとよく似ている。ただし、詳細な仕様に関しては不明な点が多く、このままサウンドも記録できるのかどうか、BSデジタル放送は受信可能なのかなどは不明。わかっている制限事項は「有料放送のスクランブルは解除不可」「放送事業者によるEPG機能は利用不能」など。InterVIDEOによる衛星放送受信ソフト「WinDVB」が同梱されているので、これでタイムシフト再生やMPEG-2キャプチャが可能だ。あくまでも、冒険を前提として手に入れることが苦にならない人向けの製品と言える。実売価格は15,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □KW-TVDIG(http://www.kworld.com.tw/dst.htm) |
-お知らせ- この週末、アキバと大阪・日本橋に足を運ぶ人がいたら、ぜひDOS/V POWER REPORT誌の無料配布号を手にとって欲しい。今回の号は「秋葉原・日本橋特別配布2001年冬号」で、特集はこの冬発売になるPCや周辺機器の総ざらいとなっている。Windows XPを搭載したメーカー製PCを始め、自作PCユーザー向けのマザーボード、デジタルカメラの製品情報、また活用方法までを網羅。基本的に電気街で配布する特別号とあって、中身はボーナスの使い道を探すためのガイドになっており、新製品に関する記事、新製品の広告、各ショップの広告など物欲を刺激する内容で一杯だ。総ページ数は約100ページ。薄めの本なので、持ち運びには困らないはず。配布は在庫がなくなり次第終了するので、お早めに。なお、配布は8日(土)と9日(日)のみなので悪しからず。 □DOS/V POWER REPORT(http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/) |
[↑前の記事]: | PCパーツ激戦区にLinux専門の「リナックスビル」がオープン、カフェも |
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp