【 2001年12月8日号 】

PCパーツ激戦区にLinux専門の「リナックスビル」がオープン、カフェも

Linux CafeLinux Cafe
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 PCパーツの激戦区に「リナックスビル」なる変わった趣向のビルが誕生した。名前の通りオープンソースのOSであるLinuxをテーマにしたビルで、全6フロアをLinuxに関連した技術開発や事業支援に利用するほか、人の交流も含めたコミニュティなどの運用も行われるという変わった施設だ。中でも、1Fにオープンしたネットワーク設備完備のカフェは多くの人から注目を集めそう。

 ビルの場所は、DOS/Vパラダイス秋葉原本店の右斜め前。B1F~5Fまである全6フロアのビルで、以前まで「下島ビル」と呼ばれていたところ。このビルは民間の会社から千代田区側にいったん寄付され、利用方法を公募したうえ、最終的に「リナックスビル」案が採用されて全面改装したもの。このビルの企画は「産官学民による共同プロジェクト」と言われ、多くの組織がからんでいるのも特徴の一つ。

 最新の計画では、B1Fは國井研究室の図書館と研究成果の展示室になる予定で、1Fはネットワーク設備を完備したカフェ、2Fは30~40人収容のレンタルスペース、3Fはオープンソース研究所、4Fは複数のベンチャー企業、5Fはリナックスプロフェッショナル協会が入る。これらを総合して、Linuxやオープンソースを中心とした人材育成や事業開発が行われるわけだ。

 Linuxやオープンソースに興味のないという人でも、カフェのチェーン店PRONTOと協力してオープンさせたという1Fのカフェ「Linux Cafe Di PRONTO秋葉原店」は要注目だろう。1Fの目立つ場所にオープンしたたため、注目度は抜群だ。多くの人には“Linux Cafe=アキバのPRONTO”というイメージで浸透するかもしれない。ここがほかのPRONTOと違うのは、無線LANに対応しているほか、店内の電源を自由に使える環境になっていること。ここに自分のノートPCなどを持ち込めば、電源も無線LANも自由に使えるというわけだ。ただし、5日(水)の段階では無線LANのESS IDに関する運用方法などが決まっていないため、当面は店内のPDA(CompaqのiPaq)によるインターネットアクセスのみが利用可能とのこと。なお、同店は9:00~23:00まで営業し、17:30以降はショットバーとして運営される。

 特定OSやソフトウェアカルチャーにテーマを絞った専門ビルが電気街のど真ん中にオープンするというのだから、いかにもアキバらしいといえばアキバらしい。ここが新たなアキバの象徴的な名所になる可能性もありそうだ。

□Linux Cafe Di PRONTO秋葉原店
http://www.pronto.co.jp/pronto/new/new_1205.html
□リナックスカフェ
http://www.linux-cafe.co.jp/

 (AKIBA PC eArena)

[撮影協力:リナックスカフェ]


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