【 2001年12月15日号 】

過去最大容量となる160GBのMaxtor製HDD「4G160J8」がようやく登場
当初の予定から3ヶ月遅れ、実売価格は3万円台後半

店頭展示中4G160J8
【店頭展示中】【4G160J8】
モデル名基板面
【モデル名】【基板面】
やっと来ました!大容量160GB
【やっと来ました!】【大容量160GB】

 当初は9月中に登場するものと見られていたMaxtor製IDE HDDのDiamondMax D540Xシリーズの160GBモデル「4G160J8」が、実に遅れること3ヶ月、ようやくアキバに姿を現した。

 160GBという容量は、すでに登場している同シリーズの120GBモデル「4G120J6」やWesternDigitalの120GB HDD「WD1200BB」を上回る過去最大のものだ。

160GBでUltra ATA/133対応

 Maxtor DiamondMax D540Xの160GBモデルは、初めて入荷告知が出されたのが9月中旬。それから幾度となく入荷の延期が繰り返され、最終的に3ヶ月も待たされることになってしまった。しかし、その間にはUltra ATA/133やBig Drive仕様に対応したIDEインターフェイスカードやマザーボードが続々と登場するなど、インターフェイス環境については9月の時点よりもかなり整った状態になっている。

 「4G160J8」の基本スペックは、対応インターフェイスがUltra ATA/133で、スピンドルが5,400rpm、内部データ転送速度が43.4MB/sなどとなっており、容量以外は11月下旬に登場した120GBモデルの「4G120J6」と同様だ。43.4MB/sという内部データ転送速度はUltra ATA/133インターフェイスを十分にいかせるものとは言えないが、「4G160J8」の魅力は速度面よりもやはり160GBという容量の大きさにある。

BigDrive対応インターフェイスは必須

 こうした特徴を持つHDDだけに、ドライブを接続するマザーボードやインターフェイスカードが137GB以上のHDDをサポートするBig Drive仕様に対応しているかどうかが重要なカギとなってくる。というのも、Big Driveでは容量制限の壁を破るため、LBA(Logical Block Addressing)に従来と異なる48bit方式を用いており、Big Drive非対応のマザーボードなどでは正常に動作しない可能性が高いからだ。最近は徐々にではあるが既存マザーボード向けのBig Drive対応用アップデートBIOSを公開するメーカーも出てきているので、手持ちのマザーボードに対応BIOSが存在するかどうかなどを事前に確認しておいたほうがよいだろう。

 また、別途インターフェイスカードを増設する場合にもBig Drive対応製品かどうかをきちんと確認する必要がある。特にUltra ATA/133とBig Driveは内容的には別物なので、「Ultra ATA/133対応インターフェイスカード=Big Drive対応」と勘違いしないように気を付けたいところだ。現時点でUltra ATA/133とBig Driveの両方に対応していることが明確になっているインターフェイスカードは、Promiseの「Ultra133 TX2」などが挙げられる。

実売価格は3万円台後半

 Big Drive対応環境が必須となる点には注意が必要だが、1ドライブで160GBもの大容量が実現できる「4G160J8」は、HDDとしてかなり魅力的な存在と言える。

 実売価格は、36,780円~39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□DiamondMax D540X(Maxtor)
http://www.maxtor.com/products/DiamondMax/diamondmax/default.htm#D540X133
【2001/10/27】Promiseから137GB超のHDDにも対応したUltra ATA/133カード発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011027/etc_ultra133tx2.html

 (Maxtor 4G160J8)

[撮影協力:エルプラザBLESSストレージ館]


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