オーディオファン向けの据え置き型高級デスクトップPC「AP9000」が登場

　“オーディオファンのために設計された”という、まったく新しいコンセプトのデスクトップPC「AP9000」が店頭に初めて並んだ。これまでは発売元であるアイ・オー・ネットによる直販が中心でアキバの店頭に並ぶことはなかったが、USER'S SIDE本店が店内にサンプルを置き、受注販売を始めている。

　このPCは、まず見た目が高級アンプかレーザーディスクプレイヤーかのような高級感ある据え置き型の専用アルミ製PCケースに入っているのが特徴。全身の色はゴールドでヘアライン加工が施され、底にはインシュレーターも装備されているなど、その姿はまずPCには見えない。普段は開閉式パネルでカバーされているため見た目はすっきりしているが、カバーを開けるとオーディオ機器のように、マイク入力やヘッドホン端子、ピンジャックなどがずらり並んでいるのが見える。

　PCとしてのスペックもオーディオファン向けに設計されているとのことで、サウンドカードは国産オーディオメーカーのオンキョーが開発したSE120-PCIを採用し、電源投入時のポップノイズ防止回路を搭載、内部音声ラインの配線に高品位なシールド線を使用するなど、S/N比の向上にこだわったつくりになっているという。オーディオ系の操作を手元で行うためのワイヤレスリモコンも付属している。

　CPUはPentium III 1GHz、メモリは128MB、HDDは80GB、OSはWindows 2000 Professional、DVD-ROM読み込み可能なCD-R/RWドライブも搭載している。

　これで音楽データのライブラリ化やサウンドの編集を楽しむ、というのがこの製品の用途ということになるが、さすがに高級志向のオーディオファン向け製品ということで、実売価格は298,000円とかなり高価（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。スペックレベルでのコストパフォーマンスは厳しいところだが、オーディオ機器と完全マッチするオリジナルの専用PCケースだけでも、相当な価値があると解釈すべきなのかも知れない。

　ほかで実物を見るチャンスはそうないため、気になる人は同店でその質感を直接チェックしてみるといいだろう。なお、納期は約2週間とのこと。

□AP9000（アイ・オー・ネット）
http://www.ionet.co.jp/audio1.html

（アイ・オー・ネット AP9000）

[撮影協力:USER'S SIDE本店]

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