【 2001年12月22日号 】

薄型CD-R/RWと薄型DVD-ROMの2台を内蔵した5インチドライブが発売

ET-W1ET-W1
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 スリムデスクトップPCなど、ドライブベイの少ない小型PCユーザーに注目を浴びそうなユニークなドライブが出回り始めた。それは、薄型のDVD-ROMドライブと薄型のCD-R/RWドライブを合体させた、イーテクノロジーズの5インチベイ用内蔵型ドライブ「ET-W1」。1つのベイで独立した2つのドライブを使える点がミソだ。実売価格は29,800円~30,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「ET-W1」は、上段にスロットインローディング方式のDVD-ROMドライブを、下段にスリムタイプのCD-R/RWドライブをそれぞれ搭載している“デュアルドライブ構成”の5インチベイ内蔵型ドライブ。1台のドライブでCD-R/RWドライブとDVD-ROMドライブの機能を持った、いわゆるコンボドライブ製品はこれまでにもあったが、1台で両方のドライブを物理的に搭載しているというのは、この「ET-W1」が初めてだ。

 扱えるメディアの種類自体はCD-R/RW+DVD-ROMコンボドライブと同じなので、価格面も含めて考えると従来のコンボドライブ製品のほうがよいのでは?と思われる向きもあるかもしれないが、「ET-W1」のメリットは1つの5インチベイで機能が異なる2基のドライブを設置できるという省スペース性にある。例えば、5インチベイが1つしかないといった小型のPCケースでも、光学メディア間でのコピーが行なえるマシンが自作できるというわけだ。

 気になるドライブ性能は、DVD-ROMドライブが4倍速、CD-R/RWドライブはCD-R/RW記録が8倍速でJustLink機能を搭載、CD-ROM読み出しが24倍速(いずれも最大速度)となっており、最新の単体のドライブ製品に比べればやや劣る。これは薄型ドライブを採用しているだけに仕方のないところ。省スペース性とドライブ性能はトレードオフの関係にあると割り切るべきかもしれない。

 なお、本体背面には各ドライブごとに電源コネクタやIDEインターフェイスコネクタが設けられており、それぞれにケーブルの接続が必要になる。マスター/スレーブ設定はドライブごとに設定可能だ。本体の奥行きは200mmで、スリムタイプのドライブを採用しているとはいえ一般的な単体ドライブ製品とほぼ同じになっているので、ブックサイズなどの小型PCケースで使用する際にはケース内部のスペースに余裕があるかどうかを事前に確かめておいたほうがよいだろう。

 DVD-ROMドライブとCD-R/RWドライブを1台にまとめてしまうという、ある意味「力技」的な製品とも言えるが、5インチベイ不足に悩んでいるという人にとってかなり魅力的な製品であることは間違いないだろう。特に、最近流行のキューブ系小型PCケースでCD-ROMデュプリケートマシンを自作したいという人には重宝しそうだ。

□ET-W1(イーテクノロジーズ)
http://www.e-technologys.com/products/Web-Spec/drive/Dual-catalog.PDF
【2001/12/8】薄型のCD-R/RWとDVD-ROMを一体化した5インチドライブが近日登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011208/etc.html#dualdrive

 (e-Technology ET-W1)

[撮影協力:高速電脳TSUKUMO eX.]


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