2GHzにも対応した強力な小型Pentium 4自作キット「Crusader」登場
トヨムラが販売元として発売したのは、FIC製の「Crusader SF-VC31(Crusader VC31 Type A)」。小型デスクトップPCのサイズ(325x 370x 100mm)ながら、10Base-T/100Base-TXインターフェイスを搭載し、内部拡張スロットとしてLow Profile PCI×3 、Low Profile AGP×1、SDR SDRAM DIMM×2を備える。ドライブベイは5インチ×1、FDD×1、3.5インチHDD×1。なお、ベースになっているのはi845チップセットを搭載したSocket 478マザーボード「VC31」で、ビデオカードとしてGeForce2 MX200(32MB)が同梱されている。
小型サイズのPCケースに多数の機能を詰め込んだ自作PCキットとして注目度は高いが、この製品が特にマニアに受けそうなところはほかにもある。それは、これだけサイズが小さく内部密度の高い構造ながら、Pentium 4の最上位モデル2GHzにも対応しているという点だ。内部を見ても特に強力なファンがついているわけではなく、ファンは電源内部の小さなものしかついていないものの、CPUの冷却ヒートシンクを大型化し、電源ファンからの送風を直接ヒートシンクに運ぶエアフローガイドをとりつけることで十分な冷却効果を生み出している。こうすることで、静音性の確保も実現しているというわけだ。
i845がBステップではないため、メモリにはSDR SDRAMしか使えないが、現在使っているPentium IIIなどの環境を一気にPentium 4へ移行したいという人には、簡単かつコンパクトで強力な製品といえる。また、ビデオ編集用などに特化した独立環境として、小さくて強力なPCを作りたいという人には最適だろう。
なお、似た型番の製品として、より強力なタイプも近々出る見込みだ。FIC販売が近日発売する予定なのは、「Crusader VC31 Type B」というもので、これはIEEE-1394とフロントアクセス可能なPCカードスロット(TypeII×1)も装備している。PCIスロットは出荷時から1つ埋まっているものの、これは、この製品特有の機能複合型PCIカードがささっているためで、1枚のPCIカード上にPCカードインターフェイスとIEEE-1394インターフェイスが搭載され、カード先端に取り付けられたPCカードスロットがそのままケースのフロント部に装着されるというユニークな構造になっている。
上位モデルの存在も気になるところだが、今回発売になった「Crusader SF-VC31」に大容量HDDとDVD-RもしくはCD-R/RWドライブを搭載すれば、小型で強力なPCがいとも簡単に完成してしまう点は大きな魅力。電源が160Wと小さいことと、AGPビデオカードとPCIカードがLowProfileしか使えないという点にだけ注意すれば、ほとんどのことに対応できるだろう。
実売価格は42,800円~48,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□Crusader SF-VC31(トヨムラ)
http://www.toyomura.co.jp/cgi-bin/support/main.cgi/SFVC31.html?down_num=1008210284&board=SPEC&command=down_load&filename=SFVC31.html
□Crusader VC31(FIC販売)
http://ns.ficj.co.jp/sales2.nsf/1/crusadervc31try
(FIC Crusader VC31) |
[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館とT-ZONE. PC DIY SHOPとコムサテライト3号店]
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