【 2001年12月28日号 】

PrestoniaコアXeonのデモ開始、Hyper-Threadingの有効が確認される

Prestonia Xeon 2.0GHz DemoPrestonia Xeon 2.0GHz Demo
Prestonia Xeon 2.0GHz DemoPrestonia Xeon 2.0GHz Demo
Prestonia Xeon 2.0GHz DemoPrestonia Xeon 2.0GHz Demo

 先週からフライングで出回り始めたPrestoniaコア採用の新型Xeonに関する新しい事実が判明した。この新型Xeonにインプリメントされているかどうか不明だったHyper-Threadingテクノロジーが、実際に有効になっていることが確認されたのだ。現在、ぷらっとホームでは、新型Xeonを2つ搭載したシステムをデモ中で、OSとマザーボードからCPUが4つと認識されている状態が確認できる。

 同店が店内で動作させているのは、0.13μmプロセスで製造されたPrestoniaコアの新型Xeon 2.0GHzを2つ搭載したオリジナルのシステム。マザーボードにはi860チップセット搭載Dual Socket 603マザーボードのSUPERMICRO P4DCEが使用され、OSはWindows 2000 Severが動作している。同店では、すでにシステム単位で販売中で、価格は自作キット(CPU×2、マザーボード、ケース、電源)で約26万円という。

 デモ中のシステムにはCPUが物理的に2つしか搭載されていないにもかかわらず、Hyper-Threadingテクノロジーが有効になっているため、1つのCPUが仮想的に2つに見え、システム全体では計4つのCPUが動作しているように見える。CPUの数が4つと確認できるのは、電源投入時にマザーボードが表示するBIOSメッセージとOSのシステムプロパティなど。BIOSメッセージでは「Main Processor : Intel Xeon(tm) processor 2.0GHz(124x16.0), 4 CPU(s)」と表示され、OSではタスクマネージャーを表示すると、4つのCPUステータスが表示される。BIOSレベルで4つのCPUと認識されるため、物理的にCPUが2つしかないという事実は、ケースの中を開けて直接目視で確認しないかぎりわからない。

 これで注目のHyper-Threadingテクノロジーが実際に有効になっていることが確認できたわけで、新型Xeonに対する注目度は俄然高まったと言えそうだ。この機能により、どの程度のパフォーマンスアップが実現するのかは相変わらず未知数だが、とにかくパフォーマンスを必要とするサーバーや、マルチスレッド環境に向いている動画編集用PCなどには極めて魅力的な環境ではある。

 CPU単体での販売が行われていないため初期投資コストは比較的高いが、それでも基本的な自作キットは個人でも買える価格帯にあるため、個人用途で手に入れてみるのもいいかもしれない。実際の動作速度を体感してみたいという人は同店に足を運んでみるといいだろう。

□Xeon(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/xeon/
□P4DCE(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/product/motherboards/860/P4DCE.htm
【2001/12/22】0.13μm版のPrestoniaコアを搭載したXeon 2.0GHzがデビュー、電圧は1.5V
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011222/prestonia.html

 (Intel Xeonシリーズ)

[撮影協力:ぷらっとホーム]


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