【 2002年1月12日号 】

人間の眼球を見分けるUSB虹彩認識システムのデモがスタート

虹彩認識ユーザー認証システム虹彩認識ユーザー認証システム
虹彩認識ユーザー認証システム虹彩認識ユーザー認証システム
虹彩認識ユーザー認証システム虹彩認識ユーザー認証システム

 虹彩認識センサーを搭載して人間の眼球を識別するというPanasonicのユニークなユーザー認証システム製品「BM-ET100US」のデモがぷらっとホームで始まっている。

 人間の眼球内にある虹彩の違いを判別することで、OSへのログインといったユーザー認証を行なうというのが、この製品のコンセプト。虹彩による認識はバイオメトリクス(指紋や顔、声紋といった生体的な特徴を数値化して認識する技術)の分野では指紋などに比べると普及率が低いこともあり、こうしたコンシューマ向けの製品はなかなか珍しい存在と言える。

 その「BM-ET100US」は、パッと見ではCCDを2つ備えた単なるUSB接続の小型カメラといったところ。実際は、本体上側が虹彩認識センサー、下側が通常のCCDカメラで、ユーザー認証の手順は、本体から48cm~53cm離れた位置から虹彩認識センサーの発するオレンジ色の光をユーザーが見るだけという、非常に簡単なものだ。ちなみに、下側のCCDカメラはユーザー認証時には使用せず、一般的なPC用CCDカメラと同様の機能を持つのみとなっている。

 「BM-ET100US」を実際に使ってテストを行なった同店によれば、認識率については「事務所で試したときはかなり良好だったが、店舗内では照明が強いせいかあまりうまくいかなかった」とのこと。また、製品自体は英語版で、ドライバは部分的に日本語化されてはいるものの、文字化けする個所もあるそうだ。なお、製品にはログイン用ソフトやユーザー管理ソフトなどの専用ソフトが付属しており、対応OSはWindows 98/Me/2000となっている。

 今のところデモのみで、入荷するかどうかは検討中だそうだ。予価は「4万円を超えるぐらい」とのこと。オフィスなどではもちろん、自宅の個人用サーバーにも使えるかもしれない。気になる人は店頭デモで実際にその技術に触れてみるといい。

□BM-ET100US(Panasonic)
http://www.panasonic.com/medical_industrial/irisspec.asp

 (Panasonic BM-ET100US)

[撮影協力:ぷらっとホーム]


[前の記事]: Tualatinコアの新型Celeronが続々と登場、1A~1.30GHzまで
[次の記事]: PCの電源で動作するポータブル加湿器「キリー・ポッター」が発売に

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp