【 2002年1月19日号 】

AMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザー「Tiger MPX」がようやく登場

Tiger MPXTiger MPX
Tiger MPXTiger MPX
Tiger MPXTiger MPX

 SouthBridgeのAMD-768にUSBインターフェイスに関する不具合が発見されたことで、発売が延期されていたTyanのAMD-760MPXチップセット搭載Dual Socket Aマザーボード「Tiger MPX」が、当初の発売予定から1ヶ月ほど遅れるかたちでようやくデビューを飾った。実売価格は36,800円~41,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 今回発売された「Tiger MPX」も、先に登場したASUSのAMD-760MPXチップセット搭載Dual Socket Aマザーボード「A7M266-D」と同様、不具合のあるオンボードUSBインターフェイスの代わりにPCI接続のUSBインターフェイスカードを同梱するという販売スタイルでチップセットの不具合をカバーしている。ただし、マザーボード上のUSBコネクタ自体を取り去ってしまった「A7M266-D」とは違い、「Tiger MPX」はUSBコネクタをそのまま残し、かわりにUSBコネクタ部分を塞いだI/Oパネル用シールド板を同梱している。また、USBインターフェイスカードも「A7M266-D」がUSB 2.0対応だったのに対し、「Tiger MPX」はUSB 1.1対応という点が異なっている。

 PCIスロットを1つ消費してしまうのであれば、どうせなら「A7M266-D」のようにUSB 2.0対応インターフェイスカードを付属してほしかったところだが、32bit/33MHz対応のPCIスロットを4本備え、拡張性にもともと余裕があるという点を考えれば、さほど問題ではないのかもしれない(「A7M266-D」は3本)。

 そのほかの搭載スロットは、AGPスロット(2X/4X対応)が1本、64bit/66MHz対応PCIスロット2本、DDR SDRAM(Registeredタイプ)対応DIMMスロットが4本となっており、DIMMスロットに関しては「A7M266-D」と同様に4本のうち2本のみUnbufferedタイプのDDR SDRAMにも対応している。また、オンボードデバイスとしては3Com製の10Base-T/100Base-TX対応LANコントローラを搭載している。

 一刻も早いAMD-768のバグ修正が待たれるところではあるものの、この「Tiger MPX」の発売によってAMD-760MPX搭載マザーボードの選択肢が増えたことは、とりあえず現時点においては歓迎すべき動きと言える。加えて、Dual CPUマザーボードにおいては定番メーカーとも言えるTyanの新製品ということもあり、注目の存在となることは間違いなさそうだ。

□Tiger MPX(Tyan Computer)
http://www.tyan.com/products/html/tigermpx.html
【2001/12/28】AMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザーにバグ対策でUSB 2.0カード同梱
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011228/etc.html#a7m266d

 (Tyan Tiger MPX)

[撮影協力:USER'S SIDE本店DOS/Vパラダイス秋葉原本店]


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