謎の“低電圧版”Athlon 1.2GHzが店頭に並ぶ、見慣れぬマーキング
同店いわく「低電圧版のAthlon 1.2GHz」というこのCPU、CPUパッケージの素材やCPUコア形状など外見上はAthlon MPやMobile Athlon 4にそっくりだが、CPUコアにマーキングされているOPN(Ordering Part Numbers)は「AHL1200AHT3B」というこれまでに見たことのないものになっているため、実のところ種類がはっきりとは判別できない。
このAthlon 1.2GHzのOPNをAthlon MPやMobile Athlon 4の記述ルールに従って見てみると、少なくともダイ温度が90℃(10桁目の“T”)、2次キャッシュ容量が256KB(11桁目の“3”)、FSBが200MHz(12桁目の“B”)などといった仕様となっていることはわかる。しかし、CPUの世代を示す2、3桁目の“HL”や、動作電圧を示す9桁目の“H”といった値に関しては、従来のAthlonのデータシートに記述例がないため何を意味しているのかはわからない。
同店での店頭価格は17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ThunderbirdコアAthlonの1.4GHzモデル(FSB 266MHz)の最安値が15,000円を切っているという現状を考えると、性能的には決してお買い得とは言えないものの、正体不明の“謎のAthlon”だけに、コレクターズアイテムとしての価値は高い。
この手のアイテムのコレクターを自称するユーザーならば、ぜひとも押さえておきたい一品ではないだろうか。
□Athlon(AMD)
http://www.amd.com/us-en/Processors/ProductInformation/0,,30_118_756,00.html
(AMD Athlonシリーズ) |
[撮影協力:高速電脳]
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