【 2002年2月9日号 】

星野金属からmicroATXのPentium 4対応自作PCキット「Paradox」が発売に

ParadoxParadox
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 キューブ系小型PCケースを採用した製品に人気が集中している自作PCキット市場だが、自らも「Pandora Plus」「Polo T」といったキューブ系自作PCキットを製品に持つ星野金属から、同社の“非キューブ系”としては久々の新作となるmicroATXタワー型のPentium 4対応自作PCキット「Paradox」が登場した。本体カラーは、ブラックの「Paradox P420 B」(実売価格53,800円)、シルバーメタリックの「Paradox P410 SM」(同56,800円)、ホワイトパールマイカの「Paradox P400 WPM」(同58,800円)という3色が用意されている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 今回登場した「Paradox」は、一言で言えば「Pentium 4に対応しつつ拡張性にも優れた小型自作PCキット」といったところ。光沢のある独特のカラーリングが特徴的なアルミ製PCケースの本体サイズは、幅190mm×高さ350mm×奥行き382mmと、最近流行の“キューブ系”とはいかないまでも十分小型の部類に入るものだ。

 そして大きな特徴が、小型サイズながら5インチベイ×2、3.5インチベイ×2、3.5インチシャドウベイ×4という豊富なドライブベイを備える点。特に、3.5インチシャドウベイを4基備えるというのはキューブ系PCケースにはできない芸当で、大容量のHDDを搭載したい、あるいはRAID環境を構築したいといったニーズにも十分対応できる内容になっている。

 ケース内部の冷却構造は、本体底面から吸引した外気を背面方向へと流すというもので、これによりCPUや拡張カードなどの効率的な冷却が行なえるようになっているという。また、吸気部を前面ではなく底面に設けることで、吸気ファンの動作音を外部に漏れにくくしているというあたりも、同社ならではの芸の細かさと言えるだろう。

 採用マザーボードはASUS製のSiS650チップセット搭載Socket 478マザーボード「P4S333-VM」で、チップセット内蔵機能によるVGA出力、サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LANなどの豊富な機能を備えるほか、AGP×1、PCI×3、DDR SDRAM対応DIMM×2といったスロットを搭載し、このサイズでは十分と言える拡張性を確保している。さらにマニア向け機能として、BIOS上からのFSB変更機能(100MHz~166MHz、1MHz単位)を持っている点も注目だろう。また、PCケースがmicroATX仕様なので、将来的に別のマザーボードに換装するといったことも可能なのは、自作PCユーザー的にはありがたいところだ。

 少々値段が張るのが唯一難点と言えるかもしれないが、製品自体の持つ魅力は高いだけに、性能重視の自作PCキットとして“キューブ系”と人気を二分する存在になる可能性もありそうだ。

 なお、同社は14日(木)にボディ表面を鏡面仕上げにした「Paradox」の新モデル2製品を早くも発売する予定になっている。

□Paradox(ソルダム/星野金属工業)
http://www.soldam.co.jp/barebone/paradox/
http://www.hmi.co.jp/product/paradox/

 (星野金属 Paradoxシリーズ)

[撮影協力:TSUKUMO eX.ツクモパソコン本店II]


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