【 2002年3月30日号 】

USBでDVキャプチャと制御が可能なUSB-IEEE-1394変換ケーブルが発売に

PIX-DVMP/U1HPIX-DVMP/U1H
PIX-DVMP/U1HPIX-DVMP/U1H

 DVD-RAM/Rドライブやビデオキャプチャカードなどの製品で知られるピクセラから、DV機器のコントロールやリアルタイムMPEG-1エンコード/キャプチャが行なえるというユニークなUSB接続のIEEE-1394キャプチャケーブル「PIX-DVMP/U1H(MobileCapty)」が発売となった。単純にみるとUSB-IEEE1394変換ケーブルのようなもので、DV機器との接続に対応した製品というとPCI接続のカードタイプが一般的な中、こうしたUSB接続タイプは珍しい。実売価格は10,800円~11,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ケーブルの中央にDVデコーダ/AVコントローダ/MPEG-1エンコーダをワンチップ化したというピクセラ独自のチップを収めた小型ユニットを中心として、その両端にUSB/IEEE-1394(4ピン)の各コネクタをそれぞれ備えているのみという非常にシンプルな構成のこの「PIX-DVMP/U1H」は、IEEE-1394コネクタ側から入力されたDVデータをリアルタイムでデコード/MPEG-1エンコード(320ドット×240ドット、2Mbps)し、USBコネクタ側に接続したPCに取り込めるという製品だ。もちろん、接続したDV機器の再生、停止、早送り、巻き戻しなどのコントロールも可能になっている。

 この手のDV機器に対応したキャプチャデバイスでUSB接続の製品は珍しい存在で、なおかつ「PIX-DVMP/U1H」はバスパワー動作にも対応しているので「MobileCapty」という製品名のとおりノートPCにDVカメラなどを接続してビデオキャプチャを行なうといった場合には最適の製品といえる。キャプチャフォーマットがMPEG-1に固定されている点や、DVデータのキャプチャとPCからDV機器へのDVデータの書き戻しが行なえない点(静止画についてはDVフォーマット/720ドット×480ドットでキャプチャ可能)は残念だが、これはPC側がUSBインターフェイスということを考えれば仕方がないといったところ。

 本格的なDVキャプチャはDVキャプチャカードを搭載したデスクトップPCに任せてノートPCではこの「PIX-DVMP/U1H」で気軽にMPEG-1キャプチャ、というのが正しい使い方と言えるかもしれない。また、キャプチャ映像をリアルタイムにネットワーク上にストリーミング配信することも可能(NetMeeting対応)になっているので、手持ちのDVカメラをWebカメラとして利用したいという場合にも有用の製品といえそうだ。

□PIX-DVMP/U1H(ピクセラ)
http://www.pixela.co.jp/DVMP/PIXDVMPU1H/

 (PIXELA PIX-DVMP/U1H)

[撮影協力:ツクモパソコン本店]


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