USB不具合解消版のAMD-760MPXを搭載した「Tiger MPX」発売に
今回登場した「Tiger MPX」に搭載されているSouthBridgeのAMD-768チップにマーキングされているリビジョンは「B2」。AMDが公開している「AMD-768 Peripheral Bus Controller Revision Guide」によれば、旧版となる「B1」リビジョンとはUSBインターフェイスの不具合が解消された以外に機能的な差異はなく、「B2」リビジョンはいわゆるマイナーバージョンアップ版であることが分かる。
搭載製品となった新バージョンの「Tiger MPX」も、搭載スロット(AGP×1、64bit/66MHz対応PCI×2、PCI×4、DDR SDRAM対応DIMM×4)や対応メモリ(Registeredタイプをサポート、4本のDIMMスロットのうち2本のみUnbufferedタイプにも対応)といった仕様や、オンボードデバイスに3Com製の10Base-T/100Base-TX対応LANコントローラを搭載する点は従来どおり。基板デザインも旧バージョンとほとんど見分けが付かないという状態だ。
なお、型番が従来の「S2466N」から新バージョンでは「S2466N-4M」に変更されているが、これはBIOS用のFlash ROMチップが2Mbitから4Mbitへと拡張されたことを示すもので、直接的にバグフィックスを意味すものではないので要注意。新バージョンであることを見分けるには、この新型番と同時に外箱のスペック欄に「USB」の文字があるかどうかを確認する必要がある。
当然のことだが、今回の製品ではオンボードUSBの代替として添付されていたUSBインターフェイスカードは付属していない。また、USBコネクタ部分が塞がれていたI/Oシールド板に代わって、通常のI/Oシールド板が添付されている。
AMD-760MPX搭載製品がアキバでデビューを飾ってから3ヶ月以上が過ぎ、少々時間がかかってしまったという感はあるものの、当初から不具合対応を期待していた人にとってはまさに待ちに待った今回の新リビジョン登場といったところだろう。また、これからDual Athlon構成のPCを自作しようという人にとっては、ここ最近Athlon MPが大幅に値下がりしていることも含め、好条件が揃ったと言えそうだ。
□Tiger MPX(Tyan Computer)
http://www.tyan.com/products/html/tigermpx.html
□AMD-768 Peripheral Bus Controller Revision Guide(AMD)
http://www.amd.com/us-en/Processors/SellAMDProducts/0,,30_177_4458_3505^739^4296,00.html
【2002/1/19】AMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザー「Tiger MPX」がようやく登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020119/etc_tigermpx.html
(Tyan Tiger MPX) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとパソコンハウス東映]
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