【 2002年4月13日号 】

DVD+RをサポートしたリコーのDVD+RW/+Rドライブ「MP5125A」が発売に

MP5125AMP5125A
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 従来のDVD+RWドライブにライトワンス型のDVD+Rへの対応機能を新たに追加したATAPI接続型内蔵DVD+RW/+Rドライブ「MP5125A」が発売になった。発表当初は発売日を12日(金)としていた製品だが、一部ショップではそれより1日早い11日(木)の夕方に“フライング”する形で販売スタートとなった。実売価格は41,680円~44,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 同社のDVD+RWドライブ「MP5120A」の後継機となる「MP5125A」の一番の特徴は、CD-RやDVD-Rなどと同様のライトワンスタイプのメディアであるDVD+Rをサポートしている点。DVD+Rは2001年1月に策定された規格で、ライトワンスタイプではあるがDVD-ROMドライブやDVD-Videoプレイヤーなどとの高い互換性を持つ点を最大のメリットとしている。

 DVD+RWは書き換え速度や自由度の高い追記書き込みが可能といったPC上での使い勝手の面では優れていたが、DVD-Rに比べてDVD-ROMドライブやDVD-Videoプレイヤーなどとの互換性が低いという不利な面も持っていた。そこで登場したのがDVD+Rというわけで、DVD+RWとDVD+Rの両方をサポートする「MP5125A」は、使い勝手のよさと互換性を両立させたドライブであるといえそうだ。また「MP5125A」のDVD+Rメディアへの書き込み速度はDVD+RWと同じ2.4倍速となっており、これはライトワンス型DVD規格としてはDVD-Rの2倍速よりも早く、現時点では最速だ。

 そのほか、CD-Rライト12倍速、CD-RWライト10倍速、DVD-ROMリード8倍速といったアクセス速度や、2MBのバッファ、CD-R/RWライト時に機能するバッファアンダーランエラー防止機能「JustLink」を搭載するといった特徴は従来機の「MP5120A」と同じ。ドライブ本体の全体的なデザインやサイズなどにも変更はなく、真新しさが少ないことに拍子抜けしてしまう人もいるかもしれないが、「MP5125A」はあくまで「MP5120A」にDVD+Rへの対応機能を追加した後継モデルであるということを考えれば納得がいくだろう。

 付属するソフトは、DVD-Videoオーサリングソフトの「neoDVD standard v2.6」、ビデオ編集ソフトの「WinProducer 2」のほか、ライティングソフトの「B's Recorder GOLD 3.2」、パケットライトソフト「B's CLiP 3.2」、DVD-ROMやDVD-Videoなどが簡単に作成できる「Drag'n Drop CD Ver.2」などで、非常に多彩な内容になっている。従来製品の「買ったその日から楽しめる」というウリ文句は、今回の「MP5125A」にも当てはまるといってよいだろう。

 技術面や見た目の真新しさには欠けるものの、DVD+Rを新たにサポートすることでDVD+RWの弱点を補うというのは非常に理にかなったやり方であることは確か。もちろんDVD-ROMドライブやDVD-Videoプレイヤーなどとの互換性という点ではまだDVD-Rに分があるが、PC用の大容量ストレージとして常用したり、PCでキャプチャした映像をDVDメディアに記録して手持ちのDVD-Videoプレイヤー見たりしたいという人にはかなり強力な選択肢となることは間違いない。

 なお、DVD+Rに対応したリコー製メディアも同時発売になっている。

□MP5125A(リコー)
http://www.ricoh.co.jp/dvd/drive/mp5125a/
□関連記事
【2001年9月29日】リコーからDVD+RW規格に対応したドライブがデビュー、価格は5万円台
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010929/etc_dvdplusrw.html

 (リコー MP5125A)

[撮影協力:エルプラザT-ZONE. PC DIY SHOP]


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