豊富な機能と準レガシーフリー仕様がウリのSocket Aマザー「AT7」発売
レガシー系インターフェイスとしてはFDDインターフェイスのみをサポートし、PS/2、シリアル、パラレルの各インターフェイスを搭載しないという“準レガシーフリー仕様”が最大の特徴であるこの「AT7」。もちろんI/Oパネル部にもこれらのコネクタはなく、代わりにUSBポート×6(うちUSB 2.0ポートが2つ)、IEEE-1394ポート×2のほか、光サウンド出力(角型)、5.1チャネル対応アナログサウンド入出力、10Base-T/100Base-TX対応LANの各コネクタを備えるという、従来にないかなり変則的な構成になっている。
当然、こうした多様なインターフェイスをサポートするために、この「AT7」は複数のオンボードデバイスを搭載している。VIAのVT6202(USB 2.0)、RealtekのRTL8100B(10Base-T/100Base-TX対応LAN)とALC650(サウンド)、Texas InstrumentsのTSB43AB23(IEEE-1394)、さらにHighPoint製のUltra ATA/133対応RAIDコントローラのHPT374という数多くのチップを搭載しており、さながら「AT7」の基板上はコントローラチップのオンパレードといったところだ。
ただし、これら多くのコントローラチップが基板スペースを圧迫しているのも事実で、ATXサイズの基板でありながらPCIスロットは3本しか搭載していないという変則的な基板レイアウトになっている。もちろん、もともと豊富な機能を備えているだけに、一般のマザーボードに比べればPCIカードによる機能追加の必要性は低く、PCIスロットは3本でも十分というのが実際なのかもしれない。なお、そのほかの搭載スロットは、AGP×1、DDR SDRAM(PC2700)対応DIMM×4となっている。
“準レガシーフリー仕様”というインパクトの強い特徴を持つこの「AT7」だが、純粋に多機能マザーボードとして見てもなかなか魅力的な製品であることは確か。とくにIEEE-1394インターフェイスとUltra ATA/133対応RAID機能を備えているあたりはDV編集などの用途には最適であり、さらにビデオキャプチャカードを追加することでキャプチャ&編集マシンにすることもできる。こうした用途向けのPCを、あれこれパーツ選びに迷うことなく簡単に自作したいという人にもオススメのマザーボードといえそうだ。
□AT7(ABIT Computer)
http://www.abit.com.tw/abitweb/webjsp/english/products_shortcut.jsp?pPRODUCT_TYPE=MotherBoard&pMODEL_NAME=AT7
□関連記事
【2002年4月6日】ABITから多機能な準レガシーフリー仕様Socket Aマザーが近日登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020406/etc.html#at7
(ABIT AT7) |
[撮影協力:コムサテライト2号店と高速電脳]
[↑前の記事]: | 豹柄と迷彩柄のボディを採用したキューブ系自作PCキットが限定発売 |
[↓次の記事]: | 370MHz動作の自称PC3000 DDR SDRAMが近日入荷、デモを実施中 |
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp