【 2002年4月20日号 】

Pentium 4に対応したキューブ系PC自作キット「CUBE-50」がようやく登場
キューブ系では初のPentium 4対応モデルがMCJから発売に

CUBE-50パッケージ
【CUBE-50】【パッケージ】
CUBE-50内部(1)CUBE-50内部(2)
【CUBE-50内部(1)】【CUBE-50内部(2)】
CUBE-50裏側各キューブと比較
【CUBE-50裏側】【各キューブと比較】

 キューブ系自作PCキットの元祖「CUBE-24」を発売したことで知られるエムシージェイから、そのCUBEシリーズのPentium 4対応モデル「CUBE-50」が発売となった。3月上旬には一部ショップで入荷予告が出されていたことから3月中に発売されるものと見られていたが、それから約1ヶ月余りが経過してようやくの登場となった。

 初めてのPentium 4対応キューブ系自作PCキットということで注目度は高い。実売価格は42,800円~47,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●若干大型化も標準PCIカードが使える

 同社のCUBEシリーズ最新モデルとなるこの「CUBE-50」は、Pentium 4対応という進化を遂げながら本体サイズが初代「CUBE-24」(高さ174mm×幅190mm×奥行き267mm)を若干上回る程度の高さ181mm×幅200mm×奥行き280mmに抑えられているのが特徴。ドライブベイ数は「CUBE-24」と同じ5インチ×1、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×1で、コンパクトさやベイ数といったPCケース自体の機能をグレードダウンさせることなくPentium 4への対応を実現しているのはお見事といったところだ。

 さらに驚きなのが、通常サイズのPCI拡張カードが利用できる拡張スロットをケース背面に2本備えている点だ。これは従来のCUBEシリーズにはなかった特徴で、カードの長さについては250mmまでという制限があるものの、LowProfileタイプではなく通常の高さのカードが利用できるというのは注目に値する。とはいえ、Pentium 4対応電源ユニット(Enhance製160W「ENP-0616B」)の搭載などにより内部スペースの余裕は従来に比べて少なくなっているので、カードを2枚挿すにはケーブルの引き回しなどに工夫が必要になりそうだ。

●いよいよPentium 4もキューブ時代に突入

 搭載するマザーボードは星野金属の小型自作PCキット「M.J」でも採用されていたShuttle製SiS650チップセット搭載Socket 478マザーボード「FS50」。PCIスロットを2本搭載し、PC2100 DDR SDRAMに対応するほか(DIMMスロットは2本)、VGA出力、S-Video出力、5.1チャネル対応サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LAN、USB、IEEE-1394の各機能を備えるなどスペック的には十分なレベルにある。もちろんNorthwoodコアのPentium 4にも対応しているので、PCIカードを2枚挿すなどケースの内部容量ギリギリまでパーツを装備したいという人は、発熱量の点で有利なNorthwoodコアを選択するという手もアリだろう。

 PCケースのコンパクトさはそのままに、Pentium 4への対応と2本の通常PCIスロットを装備するという大幅なパワーアップを果たした「CUBE-50」は、小型PCケースのマニアならずとも魅力を感じる製品ではないだろうか。今後、キューブ系自作PCキット市場において台風の眼となる可能性はかなり高いといってよいだろう。

□CUBE-50(エムシージェイ)
http://www.mcjpc.com/pc_parts/cube50.htm

 (MCJ CUBE-50)

[撮影協力:TSUKUMO eX.クレバリー1号店テクノハウス東映高速電脳]


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