セパレート型HDDユニット採用のHDDビデオレコーダー「Rec-On」が発売
「Rec-On」は、3月下旬にアキバでの店頭販売がスタートした日本デジタル家電の「ロクラク」と同じく、ユニット単体でテレビ番組などをMPEG-2形式でキャプチャしてHDDに記録するテレビチューナー内蔵HDDビデオレコーダー。最大の特徴は、同社が世界初をうたう着脱可能なセパレート型HDDユニットを採用しているという点だ。
HDDユニットには同社独自のインターフェイス規格であるi・CONNECTを採用しており、別売りのi・CONNECT対応外付けHDDユニット「HDA-i80(OP)」(80GB)などに換装することができる。つまり、40GBモデル「VR-HDA40」のHDDユニットを80GBのものに交換したり、HDDユニットを複数台持つことでビデオライブラリを構築したりできるというわけだ。複数台のHDDユニットを同時に接続して使用することはできないが、80GB HDDユニット使用時の録画可能時間は高画質HQモード(ビットレート12Mbps)で約15時間、標準SPモード(6Mbps)で約30時間、長時間LPモード(3Mbps)で約60時間となっており、実用上困るようなことはないだろう。
録画予約の操作は付属のリモコンを使って「Rec-On」本体で直接行なえるほか、「Rec-On」を付属のUSBケーブルでPCと接続(USB 1.1対応)することでiEPGによる予約や、携帯電話からの予約(付属のサービスソフト「reserMail」のインストールが必要)も可能だ。さらに、入力端子に接続したCS/BSチューナーなどと連動する「CS/BSシンクロ録画機能」を持っているのも便利だ。なお、付属するリモコンは主要家電メーカー14社のテレビにも対応するという多機能リモコンになっている。
そして、再生モードが豊富なのもこの製品の特徴のひとつ。音声付き2倍速で再生する「早見再生」や、前回停止したところから再生する「レジューム再生」のほか、「プログラム再生」「タイムシフト再生」と全4種類を持っており、とくに「レジューム再生」は長時間録画した映像を何回かに分けて見たいという場合に非常に重宝する機能だ。
録画予約操作以外のPCとの連携機能については、付属の管理ツール「Rec-On エクスプローラ」を利用することで映像ファイルのPCへの転送が可能になっている。ただし、PCに転送できるのは映像ファイルの先頭から4GBまでという制約があるので、1度の録画でファイルサイズが4GBを超えないようにするなどの注意が必要だ。なお、HDDユニットのフォーマット形式は独自形式で、i・CONNECT対応のインターフェイスカード経由でPCに接続しても中身を見たりすることはできず、映像ファイルの転送は「Rec-On エクスプローラ」の使用が必須となる。
付属品は専用リモコン、ACアダプタ、USBケーブル、RFケーブル、RF分配器など。この手の製品でRF分配器が付属しているのは珍しいといえるが、室内のアンテナコネクタに空きがないという人にはうれしいところだ。そのほか、ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 5.0 SE」や静止画編集ソフト「Ulead PhotoImpact 6 SE」なども付属している。
やや高価な製品ではあるものの、i・CONNECT搭載セパレート型HDDユニットの採用によって容易にHDDユニットの交換ができるようになっているのは、ほかにはない「Rec-On」唯一の魅力だ。なお、PCとの接続はできないものの、BSデジタルチューナやBSデジタルチューナ内蔵ハイビジョンテレビとIEEE-1394ケーブルで接続して録画を行う80GB HDDユニット内蔵の「Rec-POT」も発売となっている。実売価格は49,799円。
□Rec-On/「i・CONNECT」交換用ハードディスク(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/video_rec/2002/recon/
http://www.iodata.jp/products/hdd-scsi/2002/hda-i.htm
□Rec-POT(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/video_rec/2002/recpot.htm
□関連記事
【2002年3月30日】PCとのUSB接続も可能なHDDビデオレコーダー「ロクラク」が店頭販売スタート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020330/etc_rokuraku.html
(IODATA Rec-On/VR-HDA) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]
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