【 2002年5月4日号 】

nForce搭載Socket Aマザーを採用したAV機器風の自作PCキットが発売に

MS-2002A1-GGMS-2002A1-GG
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 MSIからnForce 420-Dチップセット搭載Socket Aマザーボードを採用した自作PCキット「MS-2002A1」が発売になった。この製品は自作PCキットではまだ珍しいnForceチップセットを採用しいてるというほかに、まるでAVアンプのような高級志向デザインの薄型PCケースを採用しているという特徴がある。

 スリムPCと呼ばれる薄型デスクトップPCケースを採用した製品の中でも、「MS-2002A1」の外観は一際目立った存在といえる。カバーは総アルミ製で、その表面は細かなヘアライン加工が施され、まるで高級AVアンプのようだ。フロントパネル部分は比較的シンプルなデザインでのっぺりした印象も受けるが、側面にはヒートシンクのような波状突起のパネルがはめ込まれ、これがアクセントとなってどこか意味ありげな高級感をかもし出している。なお、PCケースのサイズは高さ107mm×幅386mm×奥行き392mmとなっている。

 ケースは内部にもこだわりの設計が見られ、比較的発熱量の大きいAthlonシリーズを安定稼動させるため、CPUソケットの真上から背面の排気口につながるファン付きの風洞が設けられている。これでCPUの熱を強制排気するというわけだ。ファンの設置は騒音の発生源になるため、ユーザーとの距離が近くなりがちな省スペースPCにとっては難しい存在だが、低クロックのCPUを使う場合や室内の設置環境が良好な場合などは、ユーザーの判断であえて動作させないという選択も可能だろう。

 マザーボードはnFocre 420-Dチップセット採用microATXフォームファクタの製品を採用している。nForce 420-Dチップセットの持つ機能により、VGA、LAN、サウンドが標準で利用できるほか、拡張スロットもAGP×1、PCI×2、PCI/CNR×1、DDR DIMM×3と小型ながら十分な内容だ。ただし、拡張カードはPCケースの制限でLowProfileのみの対応なので注意が必要。

 Socket Aで見た目のいい省スペースPCを手軽に作りたいのなら、この製品をひとつの有力候補として検討してみるのもいいだろう。本体がブルーで側面がブラックの「MS-2002A1-BB」と、本体がグレーで側面がグリーンの「MS-2002A1-GG」の2モデルがあり、いずれも実売価格は39,799円~39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□Micro-Star International(MSI)
http://www.msi.com.tw/

 (MSI MS-2002A1)

[撮影協力:高速電脳]


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