ケース側面にコネクタ類を配置したスタイリッシュな縦型自作PCキット発売

　3週間ほど前に行なわれたサンプル展示で、ブルーのPCケースや側面にコネクタ類を配置するというユニークなデザインで話題を呼んだSocket 370対応縦型自作PCキット「AssistBook Leader-CN」が今週末ようやく販売スタートとなった。実売価格は27,800円～32,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　高さ295mm×幅78mm×奥行き260mmというスリムなボディと、本体側面に大きく刻まれた「ASSIST」の文字が非常に印象的なこの「AssistBook Leader-CN」。搭載するドライブベイは5インチ×1、3.5インチシャドウ×1のみで、FDD用の3.5インチベイを持っていないのが残念だが、それは本体のスリムさとトレードオフといったところだろう。前面の5インチベイには開閉式カバーが付いており、閉じるとフロントパネル全体がフラットな面になるのというのもなかなかスマートだ。

　そして、一般的なPCとは異なり本体の背面にコネクタ類を一切装備していないというのもこの製品の特徴。背面は電源ケーブルと通気孔が設けられているのみという非常にシンプルなものになっており、VGA、シリアル、IEEE-1394、USB、LANといった各コネクタは、本体左側面の下部にボックスユニットのようにひとかたまりになって装備されている。前述の5インチベイの開閉式カバーと合わせて、PCケースにシンプルさやフラットさを求めているという人はこうしたデザイン面に惹かれるに違いない。

　さらに、本体上面の前部にコンパクトフラッシュ、スマートメディア、SDメモリカード、MMCに対応するメモリカードスロットを装備しているのも注目点のひとつ。PCケースに標準でこうしたメモリカードスロットを搭載しているというのは、自作PCキットでは珍しい。

　ただし、こうした特殊なデザインやコネクタ配置などを実現させるためか、マザーボードには特殊形状のFlexATXフォームファクタのものが採用されており、後でPCケースを流用して他のマザーボードに換装するといったことは難しそうだ。また、ケースファンにラックマウントサーバーなどで使われる薄型のブロワーファンを用いるなど、さまざまな苦労の跡も見て取れる。

　マザーボードの搭載チップセットはProSavage PM133で、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスを標準で2基備えるほか、VGA出力、サウンド機能、IEEE-1394インターフェイスなども装備するという多機能ぶりだが、PS/2インターフェイスは持っておらずキーボードとマウス（両方とも同色の製品が付属）がUSB接続タイプのものしか利用できないという点は、もしかするとユーザーを選ぶことになるかもしれない。

　そのほか、搭載するスロットがSDR SDRAM対応DIMM×1（最大512MB）のみでAGPスロット、PCIスロットは一切装備していないなど、拡張性の面では犠牲になっているところもあるので、この点は要注意だ。それでもシンプルかつスタイリッシュなPCケースのデザインはこの「AssistBook Leader-CN」ならではのもので、ルックス重視の人にとっては要チェックの製品であることは確かだろう。

□AssistBook Leader-CN（エムシージェイ）
http://www.mcjpc.com/pc_parts/leader_cn.htm
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【2002年4月27日】エムシージェイがスタイリッシュな縦型自作PCキットを近日発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020427/etc.html#mcj

（エムシージェイ AssistBook Leader-CN）

[撮影協力:高速電脳とコムサテライト3号店]

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