【 2002年6月1日号 】

AGPをPCIに変換するアダプタが玄人志向から登場、ただし条件付き

CHANGE-AGP2PCICHANGE-AGP2PCI
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 玄人志向からまさに同ブランドらしい“キワモノ”といえる製品が登場した。それは、AGPビデオカードをPCIスロットに挿せるようにするという変換アダプタ「CHANGE-AGP2PCI」だ。これは同ブランドの中でもとくに上級者向けの「キワモノシリーズ」に属する製品で、販売を行なっているコムサテライト1号店でも、POPに「人柱募集中!!」「無保証!」「PC/AT互換機動作不可!!」などと記して注意(?)を促している。実売価格は5,380円~5,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「CHANGE-AGP2PCI」は、変換基板にAGPビデオカードを挿してそれをさらにマザーボードのPCIスロットに挿すという、いわゆるCPUで言うところの“ゲタ”のようなもの。こうした構造から利用できるのはLowProfileサイズのAGPビデオカードに限られ、さらにもう一つ条件としてビデオカードの信号インターフェイスが3.3Vに対応することが挙げられている。つまり、多くのSocket 478マザーボードなどで利用できるAGP 2.0(1.5V)ではなく、旧型のAGP 1.0対応のビデオカードのみが「CHANGE-AGP2PCI」で使えるというわけだ。なお、装着時はビデオカード側のブラケットを外す必要がある。

 それにしても、POPに書かれている「PC/AT互換機動作不可!!」の文字はなかなかインパクトが強い。まさに「キワモノシリーズ」ならではといえるが、製品のパッケージには「マザーボードのオンボードでPCIデバイスナンバ0が使われていないこと」「環境によっては割込などを手動で設定する必要があります」という“ヒント”とも取れる注意事項が書かれている。どうやらこれはNECのPC-9821シリーズ系で使うことを前提とした製品らしい。なお、設定可能なジャンパが3つ存在しているが、これは電源供給をPCIバス経由にするかアダプタ上に設けられた4ピン外付けコネクタから行うかの設定と、割り込み信号(INTA#~INTD#)の設定を行うためのもので、Webサイト上に設定表が公開されている。

 「キワモノシリーズ」だけに自作初心者にはオススメできないが、実験好きの“人柱”にとってはまたとない楽しみがいのある製品といえるだろう。実用的というよりは、トラブルもひっくるめて楽しめるくらいの余裕のある、まさに“玄人”向けのアイテムといったところかもしれない。

□CHANGE-AGP2PCI(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/agp2pci/agp2pcifset.html

 (玄人志向 CHANGE-AGP2PCI)

[撮影協力:コムサテライト1号店コムサテライト3号店]


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