【 2002年6月1日号 】

T-ZONE. AKIBA PLACE開店、アキバ初のドライブスルー方式も実現

T-ZONE. AKIBA PLACET-ZONE. AKIBA PLACE
T-ZONE. AKIBA PLACET-ZONE. AKIBA PLACE
T-ZONE. AKIBA PLACET-ZONE. AKIBA PLACE
T-ZONE. AKIBA PLACET-ZONE. AKIBA PLACE

 注目のT-ZONE. AKIBA PLACEが予定通り5月31日(金)にオープンした。オープンセール目当てで開店前から50人近くが並ぶなど、オープン初日から賑わいを見せている。

 同店はT-ZONE.本店の閉店と同時に新設されたT-ZONE.の新店舗で、リョービ東京本社ビルだったビルを改装し、その1Fと2FをPCショップとしてオープンさせたもの。1FがCPUやマザーボードなどの自作PCパーツ、2Fはメーカー製PC本体やソフトなどを扱う。売り場総面積は約693平方メートル。

 真新しい店舗ということもあって、全体的に店内はデザイン志向で明るいイメージになっている。これまでのPCショップのイメージというよりも、CDショップなどのイメージに近いかもしれない。こうした工夫は初心者層に向けた間口の広いショップを目指すというところからきているようで、同店でも同じPCパーツショップのT-ZONE. PC DIY SHOPとの切り分けについて、「T-ZONE. PC DIY SHOPはマニア向け、T-ZONE. AKIBA PLACEは初心者向け」と位置づけているという。

 もっとも、単に初心者向けというだけでなく、「初心者に積極的に流行りを紹介していく店」「アキバのトレンドを売る店」を目標にしているとのこと。実際、店内には注目のデモがさりげなく行われている。

 ひとつは、アキバで初公開となる3Ware製のSerial ATA対応のIDE RAIDカードで、実際にMaxtor製のIDE HDDを3台つなげて動作させている。ただしHDDは標準的なIDE HDDで、Serial ATAの変換カードをとりつけたもの。インターフェイスケーブルはこれまでの幅のあるフラットケーブルではなく、LANケーブルのような薄く幅のないコンパクトなケーブルになっている。このカードはポート数が12もあり、ケーブルとコネクタが小さくなったことで、大量のHDDをつなげるのもかなり容易のようだ。また、同じコーナーでは、従来のIDEインターフェイスを12ポート備えた3Ware製カードも展示されている。

 このほか、USB 2.0とIEEE-1394対応の外付けHDDを計8台つなげて1TB超のストレージ環境を実現したデモ機の展示など、これからのトレンドとなりそうな新しい技術や製品の展示を実施中だ。今後も各メーカーなどタイアップするかたちでこうしたデモを行うというから、初心者ならずとも注目を集めそうだ。

 また販売方法としてまったく新しい試みとしては、近々ファーストフード店で行っているドライブスルー方式の商品販売も行う予定という。中央通りに面したメインの玄関とは別に、PCパーツショップ激戦区に近い路地に面した部分に販売窓口があり、ここで客が直接店内に入ることなく、CPUなどの商品を直接指名買いできるようになるという。車がぎりぎり1台通れる程度の道のため、さすがに本当の意味でのドライブスルーというわけにはいかないだろうが、自転車やバイク程度なら問題はなさそうだ。

 このほか、T-ZONE.本店にあった美少女アニメ系商品のコーナーは、T-ZONE. AKIBA PLACEの真裏にあるビルに「emania」という名前で独立して同日オープンしている。当面はブランドが独立しているということで一緒になることないそうだが、「トレンドが変われば店の構成も変えていく」という方針とのことなので、今後はより近くなることもありそうだ。

 新しいトレンドを発信するPCショップになれるのかどうか、今後しばらく要チェックの店というそだ。

□T-ZONE. AKIBA PLACE
http://www.tzone.com/shop/place.htm

 (AKIBA PC eArena)

[撮影協力:T-ZONE. AKIBA PLACE]


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