【 2002年6月22日号 】

PCカード型HDD対応の携帯オーディオプレイヤー「GIGABEAT」が発売

GIGABEATGIGABEAT
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 これまで数々デビューしながら、なかなか決定版といえる製品が現れないHDD搭載の携帯オーディオプレイヤーだが、今度は東芝から期待の新人が発売になった。それは記録メディアにPCカード型の1.8インチHDDを利用する携帯オーディオプレイヤー「GIGABEAT(MEG50JS)」で、一部ではMacのiPodに相当するWindows用の定番HDD搭載オーディオプレイヤーになるのではないかとの声もある。同社製の容量5GBのPCカード型HDD「EHDD50J」が標準で付属し、実売価格は49,799円~49,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「GIGABEAT」の特徴は、縦112mm×横72.5mm×厚さ22.3mmというコンパクトボディながら、記録媒体にPCカード型HDDを採用することで従来のシリコンオーディオプレイヤー製品を大幅に上回る5GBという大容量を実現している点。HDDは着脱可能なので、手軽に別のPCカード型HDDに交換することもできる。

 対応オーディオ形式はMP3(ビットレート32Kbps~320Kbps、VBR対応)、WMA(同48Kbps~192Kbps)、WAVの3種類で、ビットレートを128Kbpsに設定した場合の最大収録時間は約83時間という非常に膨大なもの(付属の「EHDD50J」使用時)。HDDを交換できるというのは確かにウリのひとつではあるが、一般的な使用であれば容量的には標準添付のHDDのみで十分に事足りそうだ。

 オーディオファイルの転送はUSB経由(USB 2.0/1.1対応)で行なえるほか、HDDを本体から外してPCカードスロットを持つノートPCなどに直接接続して転送することもできる。ただし、転送には付属のアプリケーションソフト「TOSHIBA Audio Application」の利用が必要で、またオーディオデータは暗号化されるため、記録したHDDをノートPCなどで直接再生はできない。

 また、本体に備えた160ドット×120ドットのバックライト付き液晶画面にはフォルダやオーディオファイルが階層的に表示され、曲名を視覚的に選択することができるほか、もちろん曲名の表示(MP3のID3タグ(ID3V1/V2)に対応)も可能だ。なお、電源は内蔵のリチウムイオン充電池で、連続再生時間はバックライト非点灯などに設定した状態で約18時間としている。そのほかの主な付属品は、ACアダプタ、ワイヤードリモコン、USBケーブル、キャリングポートなど。

 記録メディアにPCカード型HDDを採用しているということで耐震性の点ではシリコンオーディオプレイヤーに分がありそうだが、この本体サイズで5GBという記録容量の大きさを実現しているのは非常に魅力的といえる。高ビットレートのオーディオデータを多く収録したいといった場合にはこの大容量さが大きな魅力となるだろう。

□GIGABEAT(東芝)
http://www.toshiba.co.jp/mobileav/audio/meg50js/products.htm

 (東芝 GIGABEAT)

[撮影協力:ツクモDOS/Vパソコン館]


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