ClawHammer用Socket 754マザーボードの2製品が展示中、MSI製
チップセットはAMD製とVIA製の2種類、Serial ATA対応モデルも
【MSI K8 M/B】 | 【K8A Gem】 |
【AMD-8151】 | 【AMD-8111】 |
【K8H Gem】 | 【K8HTA】 |
【PDC20376】 | 【Socket 754】 |
展示されているのは、AMD製チップセットのAMD-8151を搭載する「K8A Gem(MS-6589)」と、VIA製チップセットのK8HTAを搭載する「K8H Gem(MS-6702)」の2機種で、いずれもMSI製のもの。「K8A Gem」はTSUKUMO eX.で、「K8H Gem」はT-ZONE. AKIBA PLACEでそれぞれ展示が行なわれている。なお、これらは先頃台湾で開催されたPC関連のトレードショー「COMPUTEX TAIPEI 2002」で公開されたばかりの製品だ。
●CPUソケットは754ピン
両製品を見てまず真っ先に目に付くのが、ピン数が754本のClawHammerに対応する新型CPUソケットのSocket 754だ。ピン同士の間隔がSocket Aに比べて狭く、ピン数もXeon用のSocket 603より100本以上多いとあって、その高い密集度が印象的だ。CPUソケットの余白部分には「SOCKET 754」の文字も見える。
そして、「K8A Gem」が搭載するNorthBridgeチップのAMD-8151がSocket 7用CPUのK6シリーズにそっくりなのが面白いところ(過去にも同様の“K6似”のNorthBridgeチップAMD-762が登場している)。表面にはチップ名の「AMD-8151」やES品であることを示すものと思われる「AMD 2001 ES」の文字などがマーキングされているほか、これもES品であることを示すものなのか「PRO 07」というスタンプが押されているのが確認できる(SouthBridgeチップのAMD-8111の表面にも「ES」などのマーキングと「PRO 06」のスタンプが見られる)。
もうひとつ「K8A Gem」の特徴はAGPスロットの位置。一般的なマザーボードならAGPスロットは最もI/Oパネル寄りの位置に搭載されるが、この「K8A Gem」ではI/Oパネル側から数えて3番目の位置に、PCIスロットに挟まれるように設置されている。これが機能面などで何かメリットがあるのかどうかは不明だが、他の製品にはない非常に珍しい特徴といえるだろう。
●「K8H Gem」はSerial ATAにも対応
一方、「K8H Gem」はPROMISE製のSerial ATA対応RAIDコントローラチップのPDC20376を搭載しているのが大きな特徴で、チップの周辺に2個のSerial ATAポートと、Ultra ATA/133対応と思われるIDEコネクタを1つ備えているのが見える。そのほか、SouthBridgeチップにApollo P4X333チップセットでも利用されているUSB 2.0対応のVT8235を採用し、さらにVIA製IEEE-1394コントローラーのVT6306も装備するなど、こちらはかなり多機能なマザーボードといった印象だ。
両製品とも対応メモリはPC2700 DDR SDRAM(DDR333)で、DIMMスロットは「K8A Gem」が2本、「K8H Gem」が3本それぞれ装備している。なお、ClawHammerではメモリコントローラーはチップセットのNorthBridgeではなくCPU側が持つことになっている。
もっとも、今回一般ショップの店頭でサンプル展示が行なわれたとはいえ、肝心のClawHammer自体の登場する時期が2003年初頭あたりと見られているだけに、これらの製品が実際に販売されるのはかなり先の話となりそうだ。
□Micro-Star International
http://www.msi.com.tw/
□AMD-8000シリーズ(日本AMD)
http://www3pub.amd.com/japan/products/cpg/chipset/8000/8000overview.html
□VIA Technologies
http://www.via.com.tw/
(MSI製品) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.とT-ZONE. AKIBA PLACE]
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