Serial ATAは、転送方式を16ビット並列のパラレル方式からシリアル方式に変更し、信号線の本数も40本から22本(信号7本+電源15本)に削減したもの。信号線の本数が減ったため、接続ケーブルが細くなっており、さらに最大ケーブル長も1mに延長されている。転送速度も向上しており、最大150MB/sの転送が可能という。現行の「パラレルATA」とは直接の互換性は無いものの、既にパラレル-シリアルの変換チップが発表されており、変換チップを介することで実質的な互換性を確保できる。なお、1チャネルに2つのHDDなどを接続できたパラレルATAとは違い、Serial ATAでは1チャネル=1台という構成になっている。

　発売された製品は、IDEコントローラでは定評のあるHighPointの製品。Ultra ATA/133対応の既存IDE-RAIDコントローラであるHPT372A×1個とMarvell製のパラレル-シリアル変換チップである88i8030×2個を組み合わせ、2チャネルのSerial ATAインターフェイスを搭載した製品で、IDE-RAID機能(RAID 0/1)も搭載している。

　現時点ではSerial ATAに対応したHDDなどは発売されていないが、この製品には2個のパラレル-シリアル変換アダプタが付属しているため、変換アダプタを使って2台のIDE-HDDを接続可能。なお、接続できるIDE-HDDには「Ultra ATA/100または133対応製品のみ」といった制限がついているほか、HDD以外のデバイスに関する記述も特にない。また、この変換アダプタには「接続コネクタが挿しづらい」という問題点があるので注意が必要。

　このほかの付属品は2本のSerial ATAケーブル(2m)やドライバ、マニュアルなど。

　実際の製品内容がほぼ同じのパッケージ品とバルク品の双方が発売されている。

　USER'S SIDE本店では店頭デモ中。

□Marvell Technology
http://www.marvell.com/Internet/Index
□Serial ATA Working Group
http://www.serialata.org/

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【2001年3月9日】Serial ATA(鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20010309/key156.htm#SATA

[撮影協力:コムサテライト3号店と高速電脳とクレバリー1号店]

　搭載チップはVIA VT6202。

[撮影協力:TSUKUMO eX.]