Xeon 2.20GHzのファンレス仕様バージョンが登場、1Uラック用
今回の製品は通常のタワー型ケースで使用するのとは違い、ラックマウント形式のサーバー用に最適化された特別仕様品となっている。もっとも、リテールパッケージを見ても、表面に1Uラックケース向けであることを示す「Dual-Processor 1U Rack Server Platforms」の小さな文字があるだけで、側面に書かれた「400-MHz System Bus」「512KB Full-Speed L2 Cache」「1.5v Input Voltage」などといったCPU自体の仕様は従来どおりで、リテールパッケージを一見しただけでは既存モデルとの違いは分からない。
しかし、箱の中を開けてみると、驚くべき仕様になっていることがわかる。なんと、同梱のCPUクーラーがファンレスの薄型銅製ヒートシンクになっているのだ。これまでの巨大なファン付きCPUクーラーではなく、ファンレスのヒートシンクのみになっているというのが、1Uラック用としての大きな特徴というわけだ。ただし、製造プロセスルールが0.13μmに微細化されたPrestoniaコアXeonとはいえTDP(Thermal Design Power)の値は61W(2.2GHz動作モデル)で発熱量は決して少なくなく、ケースファンなどで十分な風量を補ってやる必要はありそうだ。
なお、同梱の銅製ヒートシンクには透明のプラスチックカバーがついているが、これは単に未使用時の保護用についているだけで、実際に運用する場合には取り外すことになっている。
自作の難度は高いものの、個人でXeon搭載ラックマウントサーバを組んでみたいという人にとっては朗報といえそうだ。
□Boxed Intel Xeon Processor for 1U Rack Mount Servers(Intel)
http://program.intel.com/shared/products/processors/xeon/1u_overview.htm
(Intel Xeon) |
[撮影協力:LAOX PC・DO SHOP]
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