【 2002年8月10日号 】

ネットから制御可能なロボット「フレッツ・ロボ」の一般販売スタート

FII-RIIFII-RII
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 フレッツ・ADSLなどによる常時接続環境と携帯電話を利用することで外出先からのコントロールが可能になるというユニークなUSB接続の“ロボット”「FII-RII」がタカラから登場した。実売価格は23,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。本体を見てピンと来た人もいるかもしれないが、この「FII-RII」は、2001年9月からNTT西日本で実施されていた「フレッツ・ADSL」キャンペーンの商品だった「フレッツ・ロボ」を一般向けに製品化したものだ。

 NTT西日本とタカラが共同で企画、開発したというこの「FII-RII」は“頭部”に10万画素CMOSセンサーのカメラを、“両腕”にリモコン発信部を備えるといったいかにもトイロボット風といった外見をしている。しかし、本体の動きをコントロールしたりして楽しむものではなく、携帯電話などを使って外出先から現在の部屋の状況を静止画像で確認したり、赤外線リモコンを使用しているテレビ、ビデオ、照明器具などといった家電製品を操作したりできるという実用的な製品だ。

 セッティング方法は、フレッツ・ADSLによってインターネットに常時接続されているPCに「FII-RII」をUSBケーブルで接続して付属の専用ソフトをインストールするだけという簡単なもので、別段難しいわけではない。あとは、制御したい機器のリモコン信号を「FII-RII」に学習させれば操作が可能になる。ただし、インターネット接続環境はBフレッツ、フレッツ・ADSL、フレッツ・ISDNのみをサポートしているのと、「FII-RII」を接続するPCにフレッツ接続ツール、またはフレッツ・マネージャーのインストールが必要とされている点には注意が必要だ。また、ブロードバンドルータに関してはNTTの「AR220」「AR320」のみをサポートするとしている。

 さらに、事故防止のためエアコンといった温度調節などを行なう機器や、ホームセキュリティシステム等の設備の操作には使用しないでほしいとしている点も覚えておいたほうがよいだろう。そのほか、利用可能な携帯電話端末についても忘れずに確認しておきたいところだ(パッケージや同社のWeb上に掲載)。

 インターネット接続環境がフレッツシリーズに限定されているのはやや残念といえるが、今回の「FII-RII」の登場は「フレッツ・ADSL」キャンペーンで「フレッツ・ロボ」を貰い損ねたという人には絶好のチャンスといえるだろう。

□FII-RII(タカラ)
http://www.takaratoys.co.jp/flets/
□ニュースリリース(西日本電信電話株式会社)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0207/020703.html

 (タカラ FII-RII)

[撮影協力:ぷらっとホーム]


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