フロントマスクもアルミのPCケース「ALTIUM」にキューブ系が登場
一般的なPCケースと異なり、樹脂製パネル等を装着せずアルミ素材が剥き出しとなったフロント部のデザインが印象的だったミドルタワーケース「ALTIUM」。今回登場した「ALTIUM SBS」はそうしたデザイン面の特徴を受け継ぎつつ、本体をキューブサイズに小型化し、さらにShuttle製SiS651チップセット搭載Socket 478マザーボード「FS51」を搭載した自作PCキットモデルだ。フロントマスクはアルミ素材やビスが剥き出しになっているほか、「ALTIUM」で特徴的だった円形の通気孔も備えており、筐体のサイズは異なるが雰囲気はまさに「ALTIUM」そのものといったところだ。
そして、マザーボードに「FS51」を搭載したことによりFSB 533MHzやUSB 2.0をサポートしているのも特徴のひとつ。キューブ系自作PCキットで同様の特徴を持つ製品は、FREETECHから「Q-BOX S G」(i845Gチップセット搭載)が登場しているが、その種類はまだまだ少ない状況にあるだけに、FSB 533MHzのPentium 4で小型PCを自作しようと考えている人はこの「ALTIUM SBS」は魅力的に映るはずだ。また、AGPスロットが利用できる点と、PC2700 DDR SDRAM(DDR333)をサポートしている点もパフォーマンス重視のユーザーは要注目だ。
筐体のサイズは高さ220mm×幅220mm×奥行き289mmで、同社のSocket 478対応キューブ系自作PCキット「POLO Quatre」(高さ180mm×幅202mm×奥行き295mm)よりやや大きめになっているが、これは5インチベイを2つ搭載している(「POLO Quatre」は1つ)のとトレードオフといえる。前述のAGPスロットに加え、PCIスロットが1本利用可能になっているのもこの製品の強みだ。ただ、「POLO Quatre」では可能だったカノープスのTVチューナー付きキャプチャカード「MTV1000」「MTV2000」の搭載が、「ALTIUM SBS」ではカードがDIMMスロットに接触してしまうためできなくなっているのは残念だ。
とはいえ、VGA出力、IEEE-1394、10Base-T/100Base-TX対応LAN、S/PDIF入出力といった豊富なインターフェイスを備えるのに加え、Ultra ATA/133や5.1チャネルサウンド出力にも対応しており、機能面の充実ぶりはその残念な点を補って余りあるといっても過言ではないだろう。
アルミの素材感を前面に押し出した独特のデザインももちろんだが、小型の筐体でありながらAGP/PCIスロットが利用可能で、さらにFSB 533MHz、DDR333、USB 2.0、Ultra ATA/133をサポートするといった機能の高さでも注目を集める存在となりそうだ。
□ALTIUM Small Bare Style(ソルダム)
http://www3.soldam.co.jp/barebone/altium/
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【2002年8月3日】星野金属がALTIUMのキューブ版など新製品を来週多数発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020803/etc_soldam16.html
(星野金属 ALTIUM/SBS) |
[撮影協力:ツクモParts王国とソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館とT-ZONE. PC DIY SHOP]
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