【 2002年8月16日号 】

玄人志向がマザーボード市場に参入、Albatron製品を低価格で発売
Albatronの既存モデル4製品を発売、安価なのが特徴

KX333+KX333+
【KX333+】【KX333+】
PX845GPX845G
【PX845G】【PX845G】
PX845EPX845E
【PX845E】【PX845E】
PM650GXPM650GX
【PM650GX】【PM650GX】

 製品ラインナップの拡充著しい玄人志向ブランドが、今度はまた新分野の製品としてマザーボードを投入し始めた。製品のOEM元は最近国内市場に参入したばかりのAlbatronで、まず第1陣として計4製品がアキバに出回り始めた。

 店頭に並んだのはApollo KT333チップセット搭載Socket Aマザーボード「KX333+」、i845Gチップセット搭載Socket 478マザーボード「PX845G」、i845Eチップセット搭載Socket 478マザーボード「PX845E」、SiS650GXチップセット搭載Socket 478マザーボード「PM650GX」の4製品。いずれもサングラス男の絵が描かれた玄人志向の見慣れた茶箱パッケージ入りの製品だが、パッケージ表面には「KUROUTO SHIKOU with Albatron」と、珍しく他社ブランドの文字も記されている。

●一部製品名の変更あり

 製品としては、一部を除いてAlbatronから発売されている同型番の製品と仕様はまったく同様であり、これといって目新しいところはない。しかし、低価格であるという点は大きな魅力と言える。先行して出回っているAlbatronブランドの製品よりも低価格で入手でき、割安感があるのだ。

 なお、「KX333+」という製品だけはAlbatron製品には存在しない型番だが、これは実は6月に発売された「KX400+」という製品と同一のもの。マザーボード上のシルク印刷を確認しても型番は「KX400+」と明記されている。

 Albatron製の「KX400+」と言えば、Apollo KT333チップセットを搭載しながらDDR400(PC3200 DDR SDRAM)の動作を保証する世界初の製品として、発売前から派手なプロモーションもあって華々しくデビューしたものの、いざ発売されてみるとDDR400対応といっても極めて制限が多く、初期出荷品は単なるFSBのオーバークロックで動作させるという安易な仕様であったため、国内の自作PCユーザーの間ではずいぶん物議を醸した“問題作”として有名だ。

 この点に関して言えば、玄人志向は実直な対応をとったようで、中身はAlbatronの「KX400+」そのものだが、現時点では特にDDR400対応ということはうたわず、チップセットの正規仕様に基づいてDR333(PC2700 DDR SDRAM)までの対応のみとしている。わざわざ型番を紛らわしい「KX400+」から「KX333+」と変更しているのも、このあたりの事情を考慮しての対応のようだ。

●低価格なのが特徴

 実売価格は、「KX333+」が8,800円~9,280円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「PX845G」が11,800円~12,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「PX845E」が10,400円~10,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「PM650GX」が8,400円~8,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 マザーボードまで登場して、これで玄人志向の製品だけではPCを全て組み立てることも可能になったことになる。まだまだ玄人志向のアグレッシブな展開は続きそうだ。

□玄人志向
http://www.kuroutoshikou.com/
□関連記事
【2002年6月22日】Apollo KT333搭載でDDR400対応?AlbatronからSocket Aマザー登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020622/etc_kx400plus.html

 (玄人志向製品)

[撮影協力:コムサテライト3号店テクノハウス東映]



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