プロトタイプという条件で4月に販売されたLSI Logicの「LSI22320-R」に続いて、ようやくUltra320 SCSI対応インターフェイスカードの製品版が2種類相次いでデビューを飾った。発売になったのはATTOの「EPCI-UL4D-000」と、Adaptecの「ASC-39320D」の2製品。どちらもDual Channelのカードで、拡張スロットはPCI-X専用になっている。対応HDDも徐々に出回り始め、インターフェイスカードも揃ったことで、ようやくUltra320 SCSIも普及の足がかりができたといえそうだ。「EPCI-UL4D-000」はアスク扱いの日本語版リテールパッケージで、「ASC-39320D」はバルク品のかたちで出回っている。実売価格は「ASC-39320D」が48,800円、「EPCI-UL4D-000」が73,400円~79,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、「ASC-39320D」のリテールパッケージ品についてはBLESSストレージ館が9月上旬入荷を予告している。 □ASC-39320D(http://www.adaptec.com/worldwide/product/proddetail.html?sess=no&prodkey=ASC-39320D) |
チップセットにGeode CS5530Aを、CPUにGeode GX1 300MHzをそれぞれ採用したハイテックシステムの小型PCキット「MicroPC」が近日中に登場する予定だ。入荷を予定しているのはぷらっとホームで、予価は49,800円。「MicroPC」は高さ65mm×幅178mm×奥行106mmという手のひらサイズのコンパクトな筐体を採用したPCキットで、CPUにGeode GX1 300MHzを搭載するほか、冷却ファンを一切搭載しないファンレス仕様になっているのが大きな特徴。電源にはファン不要の外付けACアダプタ(5V/5.0A)を採用している。また、装備するインターフェイスはVGA、サウンド、USB、シリアル、パラレル、PS/2、10Base-T/100Base-TX対応LAN、CFカードスロットと非常に豊富で、なおかつLANインターフェイスを2つ搭載しているので、ルータ兼用のファイルサーバといった用途にも使えそうだ。もちろん、小型かつ静粛性の高いPCが欲しいという人も要チェックの製品だ。なお、実際にPCとして使用するにはメモリ(SO-DIMM、最大256MB)のほか、2.5インチHDDやコンパクトフラッシュ(CFカードスロットを利用)などが必要になる。 □MicroPC(http://www.hightech.co.jp/hardwere/micropc.html) |
7月から一部ショップでサンプル展示が行なわれていたスタイリッシュな総アルミ製Mini-ITX対応ケース「e-FOX」の販売がスタートした。実売価格は14,800円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。サンプル展示の際はとくに明示されてはいなかったが、製品は国産のもので、本体内部にはそのことを示す「MADE IN JAPAN」の文字がプリントされたラベルが確かに貼られている。ヘアライン加工と艶出し処理のなされたアルミボディが独特の高級感をかもし出しているこの「e-FOX」は、125Wの電源ユニットを標準で搭載し、スリムタイプドライブ用の5インチベイとHDD用の3.5インチシャドウベイを1つずつと、背面にLowProfile対応の拡張カード用スロットを装備。電源ユニットにはファンが装着されていて、またケース内部にも排熱用ファンを装備しているためファンレスPC向きではないが、EdenシリーズなどのMini-ITXマザーボードと組み合わせて小型PCを自作するといった用途には重宝するだろう。ファンレスではないとはいえ、アルミボディの質感の高さも手伝って人気製品となりそうだ。 |
50枚のフィンを並べた扇型CPUクーラーなどでおなじみの韓国Zalmanから、またもユニークなCPUクーラー「CNPS5700D-Cu」が登場した。実売価格は4,480円~4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「CNPS5700D-Cu」は、銅製ヒートシンクに92mm角ファンと送風用フードを搭載したSocket 478対応CPUクーラー。青色をした透明のフードはグラスを半分に切ったような形状だということもあり、外観上ひときわ異彩を放っているが、このフードはケースファンのある方向に向けることで(フードは方向の調整が可能)効率的なCPUの冷却が行なえるようになるという実用的なもの。さらに、ファンの回転数を調整するコントローラが付属しており、サイレントモード時は20dBという静粛性を実現できるという。全体のサイズが高さ150mm×幅125mm×奥行き125mmとかなり大型のため小型のPCケースには不向きだが、CPUについてはPentium 4の2.8GHzオーバーまで対応するとしており、高い冷却性能と静粛性を兼ね備えたCPUクーラーとして注目の存在となるかもしれない。 □CNPS5700D-Cu(http://www.zalman.co.kr/product/cnps5700d.htm) |
アルミ製PCケースを購入したはいいけれども、どうもCD-ROMドライブなどのベゼルの色が合わなくて…と悩んでいる人は、今週発売になった貼り付けタイプのアルミ製ベゼルを手に入れてみてはどうだろうか。ワールドインポートジャパンとLIAN-LIから全6種類が発売になっており、いずれも手持ちのドライブに正面からシールのようにぺたりと貼り付けるというアイデア品だ。似たような製品としては、TEAC純正のものがすでに出回っているが、今回の製品はTEAC製ドライブだけでなく、SONYやPLEXTORといったブランドの製品にも対応しているのが特徴だ。LIAN-LI製の製品に関しては、この類のものでは珍しくFDD用のものもあるので、FDD必須のユーザーには朗報だろう。なお、LIAN-LIは今後、PIONEERやAOpenに対応した製品も出す予定もあるようなので、こちらにも期待したいところだ。実売価格は680円~1,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □Aluminum Bezel(http://www.lian-li.com/product.php?action=viewPrd&pcid=32) |
本体がまさにキー(鍵)の形をしているというユニークなUSB接続のセキュリティキー「LUCKey」が韓国Sunrise Systemから登場した。実売価格は3,980円~4,780円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「LUCKey」は、第三者によるPCの不正使用を防ぐことを目的としたUSB接続タイプのハードウェアキー。この手のセキュリティ製品は決して珍しいものではないが、「LUCKey」は本体が物語の世界にでも出てきそうな金色の鍵型をしているのがユニークな特徴となっている。付属マニュアルに書かれている日本語による製品説明の内容は「LUCKeyは(中略)Keyサイズのポータブルコンピューター保護装置として、鍵があるこそコンピューターを使うことができ(中略)新しいコンピューター閉ざし装置です。」というかなり怪しげな文章でユーザーをちょっと不安な気持ちにさせてくれるが、製品自体はハードウェアキーと付属ソフトを組み合わせて使用することでセキュリティを確立するという比較的シンプルなタイプの製品で、安心して使えそうだ。本来の目的に利用するのはもちろんだが、どちらかと言えば変り種USB機器コレクター向けのアイテムといえるかもしれない。なお、付属マニュアルには「若者達のアクセサリーに活用ができます」との記述もある…。 □LUCKey(http://www.sunrisesystem.co.kr/) |
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