初のSerial ATA対応マザーボードがABITから登場、準レガシーフリー
「IT7-MAX2」は5月に同社から発売された“準レガシーフリー仕様”がウリのi845Eチップセット搭載Socket 478対応マザーボード「IT7」の上位モデルといえる製品。「IT7」との主な違いはSerial ATAインターフェイスとPS/2インターフェイスを搭載している点で、HighPoint製のUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラーや6チャネル出力対応サウンド機能(光出力端子付き)、IEEE-1394、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスのほか、6個ものUSB 2.0ポートをなどを備えるという機能の豊富さは「IT7」と同様だ。
PS/2インターフェイスを搭載したことで「IT7-MAX2」は「IT7」に比べて“レガシーフリー度”は薄れたが、次世代インターフェイスとして注目されているSerial ATAインターフェイスを2チャネル標準で装備しているのは大きな注目点といえるだろう。
なお、IDE-RAID用のコントローラーとして搭載しているのは4チャネルに対応するHighPoint製のHPT374。マニュアル等には明記されていないが、基板上にはIDE RAIDポートは2つしか装備しておらず、かつHPT374チップ付近にMarvell製のSerial ATAブリッジチップが搭載されていることから、IDE RAIDインターフェイスとSerial ATAインターフェイスでHPT374のIDEチャネルを2チャンネルずつ共用している構造のようだ。
そして、標準でSerial ATAケーブルと「SERILLEL」というパラレル-シリアル変換アダプタが付属しているのも特徴のひとつだ。Serial ATA対応ドライブはまだ登場していないため、とりあえず既存のIDEデバイスをSerial ATAインターフェイスで利用してみたいという人には非常に嬉しい“オマケ”といえるだろう。
「IT7-MAX2」の最大の特徴ともいえるオンボードSerial ATAインターフェイスがその真価を発揮するのは対応ドライブが発売されてからということになるが、そのほか豊富に搭載する機能を目当てに購入するのも悪くないだろう。インターフェイスカードを別途購入することなく、Serial ATA環境にスムーズに移行したいという人にオススメのマザーボードといえそうだ。
□IT7-MAX2(ABIT Computer)
http://www.abit.com.tw/abitweb/webjsp/english/pt_main_back.jsp?pPRODUCT_TYPE=MotherBoard&pMODEL_NAME=IT7-MAX2
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【2002年5月18日】ABIT IT7(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/ni_i_m7.html#it7
(ABIT IT7-MAX2) |
[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店とコムサテライト3号店]
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