3WareからもSerial ATA対応RAIDカードが登場、4chと8chモデル

　既に登場しているHighPointの製品に続いて、今度は3wareからSerial ATA対応のRAIDカードが発売になった。製品は、複数ショップで事前に入荷が告知されていた64bit PCI対応の「Escalde 8500」シリーズで、実売価格は4ch対応モデル「Escalde 8500-4」が62,000円～63,800円、8ch対応モデル「Escalde 8500-8」が87,000円～89,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。また、既存のIDEデバイスをSerial ATAインターフェイスで利用するための同社製パラレル－シリアル変換アダプタ「CBL-P-SATA」も単体で同時発売となっている。こちらの実売価格は5,580円～6,380円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　Serial ATA対応RAIDカードではHighPoint製「RocketRAID 1520」「RocketRAID 1540」に続く製品となる今回の「Escalde 8500」シリーズだが、同社製のUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラーにMarvell製のSerial ATAブリッジチップを組み合わせることでSerial ATAインターフェイスを利用可能にしているという構造は「RocketRAID 1540」などと同様。つまり、この「Escalde 8500」シリーズもネイティブ対応のSerial ATA RAIDコントローラーを搭載していない製品ということになる。

　しかし、64bit PCIに対応している点や、上位モデルの「Escalde 8500-8」は現時点で最も高いスペックとなる8chのRAID構成に対応しているといったあたりは、ハイエンド志向のユーザーにとって注目すべき存在だ。もちろん、ハイエンド向けRAID関連製品で知られる同社初のSerial ATA対応製品という意味でも注目に値するといえるだろう。

　ただし注意が必要なのは、「RocketRAID 1540」などで同梱されていた既存IDEデバイス接続用の変換アダプタが「Escalde 8500」シリーズには付属していないという点だ。単品で入手可能なパラレル－シリアル変換アダプタ「CBL-P-SATA」が用意されているとはいえ、1個あたりの価格が6,000円前後というのはやや割高感がある。仮に「Escalde 8500-8」用に8個購入した場合、変換アダプタ代だけで5万円程度にまで上ってしまうというのは、コスト的にちょっと厳しいところだ。

　とはいえ、Serial ATA対応HDDがデビューした暁には、64bit PCIや4ch以上のRAID構成に対応するといった「Escalde 8500」シリーズの高いスペックが、その真価を発揮することは間違いない。将来Serial ATA対応のRAID環境を導入しようと考えている人は、これら製品は要チェックだ。

　なお、今回登場したモデルのほか、「Escalde 8500」シリーズには12ch対応モデルの「Escalde 8500-12」もラインナップされている。大容量ディスクアレイを構築したいという人はこちらの製品を待ちたいところだ。

□Escalde 8500（3ware）
http://www.3ware.com/products/serial_ata.asp
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【2002年8月16日】HighPoint製Serial ATAカードの4ch版が発売に、変換アダプタも4つ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020816/etc_raid1540.html
【2002年8月16日】3WareからもSerial ATA対応RAIDカードが登場の予定、12ch版も
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020816/etc.html#3ware

（3Ware Escalade 8500）

[撮影協力:コムサテライト1号店とBLESS ストレージ館とテクノハウス東映]

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