先週登場した「X-SATA」に続く格安のSerial ATAインターフェイスカードが、ASKセレクトと玄人志向ブランドから発売になった。製品はどちらも基本的に同じ仕様のもので、型番はASKセレクトが「AS-B0057」、玄人志向が「SERIALATA1.5-PCI」。赤い基板が特徴的で、パッケージ内容はカード本体とデバイスドライバ収録FD、ケーブル、マニュアルといった非常に簡素なものになっている。Serial ATAコントローラチップは「X-SATA」と同じSilicon Image製の「SiI 3112」を搭載。ブラケット部に外付け用のSerial ATAコネクタを装備している点がユニークだが、もともとSerial ATAインターフェイスはPCケース内でのデバイスの接続を目的としていて、外付け機器での利用はそもそも想定されていないため、これが今後どう活用されるのかは不明だ。もし外付けドライブなどを接続する場合は、あくまで自己責任の範疇となると考えたほうがよいだろう。「AS-B0057」の実売価格は3,450円~3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「SERIALATA1.5-PCI」は2,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □ASKセレクト(http://www.askselect.jp/) |
対応するインターフェイスカードやマザーボードの登場で注目度が高まりつつあるSerial ATAインターフェイスだが、IwillからもSerial ATAコントローラを装備したi845Eチップセット搭載Socket 478マザーボード「P4ES」が発売された。実売価格は18,499円~18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「P4ES」は先週登場した同社製の「P4E」に2チャネルのSerial ATAインターフェイスを追加した上位モデルで、S/PDIF出力も可能な6チャネル出力対応のサウンド機能やPromise製コントローラチップを使ったUltra ATA/133インターフェイスを搭載するほか、コンパクトフラッシュ/SDメモリカード/メモリースティック対応のメモリカードリーダーなどを備える5インチベイ用コネクタパネル「FI Panel」が付属する点などは「P4E」と同様だ。Serial ATAコントローラは、同じく先週登場した格安Serial ATAインターフェイスカード「X-SATA」と同型のSilicon Image製「SiI 3112」を搭載している。既存のIDEデバイスをSerial ATAインターフェイスに接続できるシリアル-パラレル変換アダプタは残念ながら付属していない(Serial ATAケーブル1本が付属するのみ)が、Serial ATAインターフェイスを含めた「P4ES」の多機能ぶりは注目に値するといえるだろう。 □P4ES(http://japan.iwill.net/products/ProductDetail.asp?vID=26&CID=94) |
格安のハブが出回り始めたことで個人環境にもGigabitEthernetが普及しそうな気配が濃厚となる中、マザーボード側もGigabitEthernet対応の製品が増え始めている。今週は1000Base-T対応コントローラのBroadcom BCM5702CKFBを採用したApollo KT400チップセット搭載Socket Aマザーボード「A7V8X/GBL/1394/SATA/R133」がASUSから真っ先に登場したほか、Tyanからも1000Base-T対応コントローラのIntel 82540を採用したi845Eチップセット搭載Socket 478マザーボード「Trinity i845E(S2099GNNR)」が登場している。これまでにも、サーバー用の高価なマザーボードでGigabitEthernet標準対応をうたう製品がいくつもあったが、パーソナル向けの製品でこうした動きが出てきたのは初めて。特に「Trinity i845E(S2099GNNR)」に関しては実売価格22,800円~24,800円ながら(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、1000Base-Tのほか10Base-T/100Base-T、VGA、IDE-RAIDコントローラを搭載するなど多機能ぶりが目立ち、家庭用ホームサーバーとして使うには魅力的だ。 □Trinity i845E(http://www.tyan.com/products/html/trinityi845e.html) |
Philips製Video/AudioデコーダチップのSAA7134HLの搭載により高画質化を図ったという点で人気を集めたエスケイネットのソフトエンコードタイプのTVチューナー付きビデオキャプチャカード「MonsterTV」に、さまざまなバージョンアップを施した新モデル「MonsterTV2」が登場した。実売価格は15,780円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。基板上に搭載されているデコーダチップがSAA7130HLに変更された以外はとくに前モデルとの目立ったハードウェア面での違いは見当たらないが、同社によれば基板設計の改良により「MonsterTV」に比べ動作互換性が向上しているという。LowProfile対応ブラケットが付属しているのは従来と同様だ。また機能面の特徴としては、NTFS環境での4GB以上のビデオファイルの作成を可能にしたほか、休止状態から復帰して録画を行なう「スリープ機能」などを新たにサポートした点が挙げられる。また、「MonsterTV」にこれらの機能を追加するためのアップデートモジュールが用意されているのも従来のユーザーには嬉しいところだ(同社Webサイトからダウンロードが可能)。なお、製品仕様にはリモコンキットが標準で付属するとなっているが、現在出回っている製品には同梱されておらず、付属のハガキを返送することで後日リモコンキットのみが別途が送られてくることになっている。リモコンキットが目当ての人はこの点に要注意だ。 □MonsterTV2(http://www.sknet-web.co.jp/monstertv2/) |
カノープスのLowProfile対応ビデオカード「SPECTRA Light」シリーズ初のAGPモデルとなるGeForce4 MX420搭載ビデオカード「SPECTRA Light G64 AGP」が登場した。ビデオメモリにはSDR SDRAMを64MB搭載している。実売価格は17,800円~27,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「SPECTRA Light G64 AGP」はPCIモデルのGeForce2 MX400搭載ビデオカード「SPECTRA Light G32 PCI」に続く新製品で、LowProfile対応ブラケットが標準で付属するほか、高画質化を図るMini SSH Type-DやFine Filterを搭載するといった「SPECTRA Light」シリーズの持つ特徴はそのまま、ビデオチップをGeForce4 MX420へ、ビデオメモリ容量を64MBへとそれぞれ強化している。もちろん、ビデオチップの冷却をヒートシンクのみで行なうというファンレス設計も従来どおりで、静音PCの自作といった用途にも有効だ。同様のビデオチップを搭載する他社製品と比べて若干値が張るのも従来同様だが、LowProfile対応の高画質なビデオカードが欲しいという人は要チェックの製品だ。なお、外箱の裏面に一部「GeForce MX400」という記述があるが、これは単なる誤植。 □SPECTRA Light G64 AGP(http://www.canopus.co.jp/catalog/splg64/splg64a_index.htm) |
7月に登場したカノープスの「MTV2200 SX」から、TVチューナーユニットと一部のソフトウェアを除いた廉価モデル「MTV2200 SX Light」が登場した。実売価格は43,800円~46,899円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「MTV2200 SX Light」は「MTV2200 SX」のLowProfile対応ハードウェアMPEG-2キャプチャカードのみを製品化したもので、USB接続の外付けTVチューナーユニットとDVD-Video作成関連ソフトの「DVD-MovieAlbum for Canopus」「DigiOnAuthor for DVD L.E.」が付属しない分、価格が抑えられているのが特徴だ。なお、「MTV2200 SX Light」に同社製のTVチューナーユニット「TBOX」とアップグレードキット(後日登場予定)をプラスすることで「MTV2200 SX」相当にすることもできるようになっている。LowProfile対応のハードウェアMPEG-2キャプチャカードが欲しいという人や、手持ちの「TBOX」を「MTV2200 SX」にアップグレードしたいといった場合に最適の製品だ。 □MTV2200 SX Light(http://www.canopus.co.jp/catalog/mtv2200/mtv2200sx-l_index.htm) |
小型キーボードが大好きな人には見逃せない注目の新製品がメカニカルキータッチのキーボードでおなじみFILCOブランドから登場した。製品名は「FKB-77mini」。横幅222mm、奥行き103mmという超小型のUSB接続日本語キーボードで、感覚的にはティッシュペーパーの箱底面を一回り小さくした程度のサイズしかない。キーは全部で77で、テンキーやWindowsキーは省かれている。キートップのサイズが小さいため、指の大きい人には打ちにくそうだが、キー配列に無理なところがなく、キータッチやキーチップのサイズに不満がない人なら携帯用キーボードやサーバー用の一時的なキーボードなどで使えそうだ。この製品はUSB接続のPDA(PocketPC)にも利用できるという特徴があり、持ち運び用の収納ケースやPDA用のコンパクトスタンド、1mのUSBコネクタ延長ケーブルなども付属している。気になる人は店頭で実際に触ってみるといいだろう。実売価格は4,680円~4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □FKB-77mini(http://www.diatec.co.jp/news/fkb77mini_pr/) |
DVD-RAMドライブとDVD-R/RWドライブの機能をあわせ持ったアイ・オー・データのATAPI接続型内蔵DVDマルチドライブ「DVR-ABH2」が近日登場することになりそうだ。TSUKUMO eX.、T-ZONE. AKIBA PLACE、T-ZONE. PC DIY SHOPでは、サンプルの外箱を展示するなどして近日入荷(TSUKUMO eX.では9月中旬~上旬予定)をアピール、同時に予約受け付けもスタートさせている。予価はTSUKUMO eX.が34,799円、T-ZONE. AKIBA PLACEとT-ZONE. PC DIY SHOPが34,800円。「DVR-ABH2」は、DVD-RAM/R/RWのリード/ライトのほか、CD-R/RW、DVD-ROM、CD-ROMといった7種類ものメディアをサポートするというまさに究極のマルチドライブ。なによりも1台でDVD-RAM、DVD-R、DVD-RWという3種類のDVDメディアのライティングに対応しているのがこれまでの製品にはない大きな特徴だ。各メディアのライティング速度は、DVD-RAM/Rが2倍速、DVD-RWが1倍速、CD-Rが12倍速、CD-RWが8倍速にそれぞれ対応している。対応メディアの多さでは現時点で最強と言っても過言ではないこの製品だが、その割に価格はかなり安めに設定されており、発売直後は争奪戦となる可能性が非常に高い。確実に入手したい人は、今から予約の申し込みをしておいたほうがいいだろう。 □DVR-ABH2(http://www.iodata.co.jp/products/dvd/2002/dvr-abh2.htm) |
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