Geode GX1を搭載した手のひらサイズの超小型PC「MicroPC」が登場
高さ65mm×幅178mm×奥行106mmというまさに手のひらサイズのコンパクトな筐体が目を引くこの製品は、その見た目もさることながらNational Semiconductorの組み込み機器向けCPUであるGeode GX1 300MHzを搭載し、加えて電源に外付けACアダプタ(5V/5.0A)を採用することで、ケースファンなどを一切搭載しないファンレスを実現しているのが最大の特徴だ。
さらに、搭載するインターフェイスもVGA、サウンド、USB×2、シリアル×2、パラレル、PS/2(キーボード/マウス分岐ケーブルが付属)、10Base-T/100Base-TX対応LAN×2、CFカードスロットと非常に豊富なのも大きな特徴だ。LANインターフェイスを2つ搭載している点は、小型で静粛性の高いルータ兼用ファイルサーバが欲しいという人には見逃せないところだろう。
ケース内部には2.5インチHDD用ベイや、メモリ用SO-DIMMスロット(マザーボード上)を装備しており、「MicroPC」を実際にPCとして稼動させるには、これらに別途HDDやメモリの搭載が必要になる。ただし、HDDの機能については、USB接続の外付けドライブやコンパクトフラッシュなど(CFカードスロットを利用)で代用することも可能だ(起動ドライブとしても使用可)。
なお、正式仕様では搭載可能なメモリの最大容量は256MBとされているが、販売を行なっているコムサテライト3号店が独自にテストを行なったところ、「512MBのSO-DIMMも正常に認識され、Windows上からも(ビデオメモリ分などを差し引いた)507MBのメモリ容量を確認できた」という。あくまで自己責任の範疇となるが、サーバーとしての利用を考えている人には有力な情報といえそうだ。
Cyrix部門のVIAへの売却後はIA(インフォメーション・アプライアンス:情報機器)を中心とした業務へと転換し、自作PC市場との繋がりも薄れていったNational Semiconductorだが、今のアキバは小型/静音PCブームの真っ只中ということもあり、Geode GXの発熱量の少なさやコンパクトさに優れるといった特性を生かした「MicroPC」のような製品が、もしかすると今後は続々と登場してくることになるのかもしれない。
□MicroPC(ハイテックシステム)
http://www.hightech.co.jp/hardwere/micropc.html
□Geode GX1(National Semiconductor)
http://www.national.com/appinfo/solutions/0,2062,239,00.html
(ハイテックシステム MicroPC) |
[撮影協力:ぷらっとホームとコムサテライト3号店と高速電脳]
[↑前の記事]: | フレーム単位で自在にデザイン可能なPCケース「Lubic」がデビュー |
[↓次の記事]: | デジカメと合体した8倍望遠の低価格な双眼鏡が登場、USB接続 |
Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp