【 2002年9月7日号 】

ATI純正のRADEON 9700 PRO搭載ビデオカードが登場、他社製と同一?

RADEON 9700 PRORADEON 9700 PRO
RADEON 9700 PRORADEON 9700 PRO
RADEON 9700 PRORADEON 9700 PRO

 先週RADEON 9700 PRO搭載ビデオカードの第1陣として登場したJOYTECH、アスク、玄人志向の3製品に続き、今週はATIの純正品がデビューを果たした。販売されているのはビデオメモリに128MBのDDRメモリを搭載した英語版のリテールパッケージ品で、実売価格は46,970円~54,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 赤と黒を基調としたおなじみのデザインの化粧箱に収められたこのリテールパッケージ品は、RADEON 9700 PRO搭載ビデオカードでは初のATI純正品ということで注目されるところ。しかし実際のところ、ビデオカードそのものは先に登場しているサードパーティの製品とまったく同じもののようだ。

 SAPPHIREから発売されたバルク品と並べて比較してみても、DVI-Iコネクタ付近にATIロゴ入りラベルが貼られていたり、カード裏面のラベルに「MADE IN CANADA」という記述があったり(編集部で確認したサードパーティ製品は「MADE IN CHINA」)といった微妙な違いは発見できるが、赤い基板やATIロゴシール付きのファンを採用している点や、部品位置などにとくに違いは見当たらない。付属品は外部電源供給用の4ピン電源コネクタ付きケーブル、S-Videoケーブル、S-Video-RCA変換アダプタ、VGA-DVI変換アダプタなどで、これもまったく同じだ。関係者の話によると、RADEON 9700 PROについては、ATIが他社に対してチップレベルでの供給をせず、完成カードのかたちで出荷しているため、結果的に同じ内容になっているのだという。

 ATI純正品にサードパーティ製品にはない何か特別なものを期待していた人にはちょっと残念な結果といえるかもしれないが、メーカーにこだわらず安心して製品が購入できるというのは多くのユーザーとってメリットとなることは間違いない。とはいえ、サードパーティ製品との価格差はそれほど大きいわけではないので、ATI純正のマニュアルやデバイスドライバ収録CD-ROMが欲しいという人は今回のATI純正品を選択するのがよいだろう。

 なお、今週はほかにSAPPHIRE、Mercurio、Creativeからも、RADEON 9700 PRO搭載ビデオカードが登場している。例によってカード自体はこれまでに出ているものと同一のものだが、Creativeの「3D Blaster 5 RX9700 Pro AGP 128MB DDR」に限って、基板自体は基本的に他社製と同じとはいえ、チップ用のヒートシンクが金色の独自のものになっているという特徴がある。

□RADEON 9700 PRO(ATI Technologies)
http://www.ati.com/products/pc/radeon9700pro/
□関連記事
【2002年8月31日】今年の本命?RADEON 9700 PRO搭載ビデオカード登場、3ブランドから
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020831/radeon9700.html

 (ATI RADEON 9700 PRO)

[撮影協力:コムサテライト1号店コムサテライト2号店]


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